【芯据え】
【縫製管理と同時に、現場もこなせるエキスパートで、若くしてファイブワンファクトリー縫製担当責任者・山下】
今回は「芯据え」工程。まず、必要な物は主に「前身頃」と「毛芯」です。
手順は、『芯据えアイロン』⇒『芯据えジャンプ』⇒袖ぐり芯段カット⇒返り線テープ吊⇒ラペル⇒剣先ハ刺し⇒ゴージテープ貼り⇒ラペルフロントゲージ合わせの順になります。
その中でも最も大切な『芯据えアイロン』と『芯据えジャンプ』を紹介します。
※『芯据えジャンプ』
まず、毛芯を置き、地の目を整え、肩ぐせを出します。次に毛芯の上に前身頃をのせます。その時に、毛芯の地の目と前身頃の地の目を合わせます。それから前身頃を、アイロン操作し、据えていきます。
この工程は経験と技術が必要です。
要点は、くせとりアイロン処理の際に、肩の部分を前に出すよう(前肩)にして、日本人に合う形をここで作り上げています。平面の生地から、立体的でかつ、いかに着心地の良い服に仕上げられるかのポイントがここにあります。
※「生地を落ち着かせる」
1時間放置しエイジングの後、ジャンプミシンで固定します。時間を短縮するためにも、すぐに次の工程に入りたいところですが、ファイブワンファクトリーでは、必ず時間をおきます。アイロン処理した生地は、時間をおいて落ち着かせてからの方が美しい仕上がりになるからです。手間と時間をかける工程です。
※『芯据えアイロン』
どの工程も大事ですが、ファイブワンの中でも「芯据え」工程は特に大事な工程のひとつ。この工程だけでも、書き切れないほど伝えたい事やファイブワン独自の技術がまだまだあります。
これからも少しずつご紹介して参ります。お楽しみに!
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