縫製の山下です。
二回目の登場です。
今までの縫製担当の時は縫製工程を順に紹介していましたが、一旦工程はお休みして、今回はミシンの事を書きたいと思います。服作りにはかかせない道具のひとつです。
紳士服の世界ではハンドで縫い上げる事もありますがマシンで縫い上げる事が業界全体では多いとおもいます。
ミシンもいろんな物がありますが、大きくは本縫いミシン、下糸がないカン縫いミシン(ロックミシン)などが代表的なミシンですが、我社では、その他にジャンプミシン(仮止め、躾)、ルイス(ヘムなどのまつり)、AMF(ステッチ)、袖つけ、穴かがり、カン止め、など約10種類くらいのミシンで
日々縫い上げています。
縫製ではまずミシンを使いこなす事も重要なことです。同じ種類のミシンでも踏み味が違いますし、生地や、糸でも調子が変わります、調子をくずして、てこずる事もしばしば泣きそうになります。
当然、そうならないために、ミシンの基礎、糸、生地の知識が必要です。
我社で使う代表的なミシンの中でジャンプミシンを少し紹介します。躾、仮止めのミシンですので各工程でよく使うミシンです。
特徴は押え金が上下に動きます。動きがランダムなどで、はじめはとまどいます。
まっすぐ縫い進めるのも慣れがいるし、運針も本縫いに比べると巾が広いです。縫い上りが躾糸だらけになります。でもこれが、紳士服のあがりの特徴でもあるなと、個人的には思っています。レディスの縫製では無いと思います。
ただ最後に取るのも手間がかかります。もちろん、手間がかかってる分、いい服になっています。
皆さんも街中で紳士服のお店のディスプレイで躾止めされた物や毛芯が見えている物を見た事は有りませんか。
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