ファイブワンの森裕子です。

オーダースーツを仕立てる際に、身頃や肩幅、着丈、パンツのシルエットなどのサイズを合わせるのはもちろんですが、

より体型にフィットし、美しいシルエットに仕立てるために大切な工程に体型補正があります。

ファイブワンでは通常ジャケットで１３ヵ所、パンツで７ヵ所の補正項目があります。

イレギュラーな体型の場合、通常のパターンでの補正にさらに手修正を加え

より体型にフィットするように仕上げていきます。

補正のサンプルが数種類集まったので、補正シリーズとして紹介していきますね。

第一回目は「肩甲骨の高い方」の補正例。

下の写真をご覧ください。

 肩甲骨（特に左側）が高く、青で囲った部分がぐっと盛り上がっています。

それにつられて肩甲骨の間に大きな横ジワが出来てしまっています。

この場合、イカリ肩補正と突き取り補正だけでは完璧にきれいな状態にはならない為

特別に手修正を加え、左後身頃のパターンを調整することによって体型にフィットさせていきます。

また、袖の後ろに黄色で囲ったようなシワが出る場合は

二の腕部分の後ろ側をつまみ袖筒のラインに修正を加えることでシワを軽減します。

補正を入れることでシルエットの美しさはもちろん、着心地も全く変わってきます。

既製のスーツではどうしてもシワが出てしまう、なんて方は是非ご相談下さいね。

こんにちはファイブワンの浅井です。もう少しでイタリアに行きます。イタリアはもちろん好きなんですが、何がイヤかって、飛行機に乗っている時間。約半日（12時間）軟禁状態って・・。それ以外はかなり楽しみです。ちなみに、アリタリア航空のホスピタリーの低さにはもう慣れてます。嫌いじゃありません。

現在、タイトなダブルブレストスーツを作ってます。※写真はガブリエッレ・パッシーニ＠雑誌LEON

採寸やピン打ち、体型補正をアップしてみます。

まず、ヌード寸を測ります。総丈や上胴を始め、アームホールやオーバーバストも測らせて頂きます。

次にゲージ服を着用し、より細かくサイズ・シルエット調整をします。

まず、パンツ。

丈（股下の長さ）を決めていきます。今回は、テーパードっぽくしたいと思います。裾を極端に細くし、ダブルに折り返して、

ノークッションでスニーカーやサンダルにあわせたいと。

よって、くるぶしが半分見える位置に決めました。

次に、パンツの幅です。丁寧にピンを打っていきます。結果、ゲージパンツから、裾幅はマイナス４センチに決め、つながりがいいように、膝幅マイナス２センチ、十字ワタリ（太もも）をマイナス１センチで決定していきます。さらに、軽さ、モダンさを出すために、股上を２センチ短くしてローライズ風にしました。

続いて、ジャケットのシルエットを決めていきます。下の写真は、中胴=ウエストをつめているところです。

ダブルブレストはボタンを留めた時にシワが入るくらいタイトが好みなので、１周でマイナス２センチつめました。シングルであれば、特につめなくてもちょうどいいんですけど。

下の画像の三角州は、いかり型の象徴なので、いかり肩補正を１センチ程度入れます。それに加え、背中心に少し余りがあるのでそれも補正いれました。

胸が開くのが多少気になるので、ハト胸補正も少々。

全体的にタイトで仕上げてきたので、袖筒幅も１センチ削ります。

細かく説明させて頂くと日が暮れてしまいますので、本日は、このへんで。

御質問、御相談があればお気軽にお問い合わせください。

ファイブワンのオーダーは、ゲージ服を用いるパターンオーダーですが、ファイブワンファクトリーが一体となっておりますので、多くの融通がききます。「これだ！」と思えるサイズ・シルエット・補正を見つければ、お客様専用のパターン（型紙）としてストックしておりますので、次回以降のオーダーは、よりスムーズです。

◆GOLD LINE　　ダブルブレストスーツ　88,000円（＋3,000円）　　＠FIVEONE

こんにちわ。どちらかといえば二日酔いなファイブワン浅井です。できることなら、今国会において、飲食業界に対し「飲み放題規制法」の成立を求めたいくらいです。

さてさて、本日のスタッフ私物はファイブワンのダブルブレストスーツです。

生地ブランドはドラッパーズ（麻55/　ウール45/　シルク5）。

特筆すべき仕様ポイントは、打ち合わせが、シングルのようにラウンド（丸く）している点。セミダブルということで、通常のダブルブレストよりもかしこまらず軽く着て頂けます。ファイブワンファクトリーで型紙からおこして作成しました。

単純な流行り色としては、ネイビーですが（流行りというより、定番という表現の方がいいですね）、個人的には、少しずらしたセレクトとして「オリーブ色」を推しています。「オリーブ」は、米軍の標準色になってから、ミリタリーを想像する色として定着しました。ちなみにオリーブ色の派生として、迷彩も好きです。

ハイドロゲン

それに加え、例えば空の色、森の色、雲の色といった自然界に存在する色は、この先、長いスパンで人気が出てくると予測されています。今年の1月のピッティにおいて、ブルネロクチネリがそれを踏まえた商品展開をしておりました。また、自然界に存在する色の中でも、やさしい中間色は、チーフに鮮やかなさし色をもってくると映えますね。

クチネリさん

◆PLATINUM LINE　【リネン＆シルク/オリーブ】　スーツ　129,000円　　＠FIVEONE

追伸・限りある資源やエコロジーという社会の方向性から考えても、「飲み放題」は、自然の摂理から逸脱した行為ですね笑　

来たる、5月21日・22日に「コットン　ア　ウォーク　2011」が開催され、ファイブワン神戸元町店も参加します。

http://www.kobe-bc.jp/event/event.html

【神戸ブランメル倶楽部】

神戸は『日本近代洋服発祥の地』です。明治、大正、昭和、そして平成へと伝統は受け継がれ、神戸には今も紳士服や靴や鞄など、シックな男性たちのための装 いが揃う街です。また、神戸には紳士淑女が闊歩して似合う街の雰囲気と、大人が楽しめるお店が数多くあります。神戸は街そのものが洒脱な社交場なのです。 その神戸にある様々な要素をいま一度つなぎ合わせて、紳士たちが装い、行き交い、楽しむことができる国内でも稀有な場をつくりたい。そんな思いから生まれ たのが神戸ブランメル倶楽部です。
神戸ブランメルクラブ | http://www.kobe-bc.jp/

こんにちわ。ファイブワンの浅井です。

昨日、暑くてパンツ一枚でソファーに寝てしまい、目を覚ましたら朝でした（温情で、毛布はかけてくれてました）。

紳士たるもの例え家でも気を抜いてはいかんと気を引き締めなおすことに致します。

さて、本日のスタッフ私物は、「紳士」　「家（部屋）」というキーワードに当てはまるアイテム、SCALPERS BLACK LABEL（スカルパーズ）のルームシューズです。ちなみに、持ち主は、ファイブワンファクトリーの森俊彦。

SCALPERS BLACK LABEL（スカルパーズ）は、スペインのマドリード発祥（現在も南スペインの工房でハンドメイド）で、スペイン皇太子はじめ、モナコ王室やイギリス王室御用達ブランドです。

「御用達」は、ロイヤルワラント（王室御用達認定証）を与えられ、王家、あるいは王室メンバーの紋章を冠した御用達紋を、名乗る（表示する）ことができます。

王室御用達制度をもっとも早くとりいれた国はイギリスで、1155年にヘンリー2世が同業者組合に対してロイヤルチャーター（国王勅許状）を与えたことに始まるということ。その後、19世紀にはヴィクトリア女王が※2,000のロイヤルワラントを与え、現在のウィンザー家は、800程度に落ち着いているようです。※「王室御用達」を与えることで、産業奨励・経済発展を促進させたようです。

単に国王の愛用品というだけでなく、国を挙げて守り続けている伝統、継承すべき技術が「ロイヤルワラント」で、普遍的な価値とも言えるようです。

この商品、「ルームシューズ」ではありますが、外においても、晴れの日であればいける代物です。

◆SCALPERS BLACK LABEL（スカルパーズ）のルームシューズ　49,350円（税込）　＠L'ANTICO GUARDAROBA（ランティコ　ガルダローバ）byアルヴェスティジャパン

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