こんにちは。ファイブワンの藤原です。
「シャツはオーダーできるの?」という質問を多く頂きますが・・、
もちろんファイブワンでは、シャツのオーダーも取り扱っております。
FIVEONE【ファイブワン】はオーダースーツブランドということで、「スーツ」の印象が強いことと思います。しかし、 スーツのメジャーリング同様に、採寸・体型補正・シルエット構築について、ファイブワンにはノウハウがあります。
「スーツスタイル」には、Vゾーン(シャツ・ネクタイ)も重要な要素です。また、日本においては、ジャケットを脱いで、シャツだけになることもしばしばあるかと思います。
シャツは非常に重要なアイテムですから、スーツをオーダーするのと同時にそろえることをオススメ致します。スーツと同時にシャツもオーダーすることで、シャツのフィット感はもちろん、スーツとのバランスを調整できるという利点があります。例えば、袖口のシャツの見え方・バランス。個人のお好みにもよりますが、通常シャツの袖口から、1センチから1.5センチ程度見えるバランスがメリハリがついて洒落ています。その他にも、衿回り(首回り)のシャツも1センチ程度を目安に見えている方がかっこいいです。
フルオーダーシャツの良い所は、どこまででも、何でも出来る所。 逆に、どこまでもできてしまうがゆえに、でき上がりの想像がつかない所がデメリットかもしれませんね。そこで、ご自分のお気に入りであるシャツを参考にして頂くと、デメリットも解消できるのではないでしょうか?(気に入っていなくても、「既成のシャツ」を持ってきて頂いて、ここをもっと細くしたいというオーダーも歓迎ですよ。)
ファイブワンではパターンオーダーとフルオーダーの2種類をご用意しております。
◆パターンシャツ @ 8.295円から ※生地による価格設定 ※オプション料金有 パターンシャツとは基本的に形(シルエット)が決まっており、お客様のヌード寸から当てはめるかたちになります。とはいえ、パターンにはまるお客様もいらっしゃいますので、その場合はお得でオススメです。 衿のデザイン(約20種類)袖口のデザイン(10種類)やボタンなどは選べます。
◆フルオーダーシャツ@ 16.800円から ※生地による価格設定 ※オプション料金無 (1部オプション料金有) フルオーダーシャツとは、基本形がなく隅々までサイズ・シルエット・形をオーダーできます。 全ては、記載出来かねますので、詳細は各店スタッフにお聞きください(本当に何でも可能だとお考えいただいて大丈夫です)。
さて、ここからはお客様にご注文頂いたフルオーダーシャツを参考にして下さい。 その前に、番双糸とはスーツ生地と同じく(etc、スーパー150)数字が大きくなるほど繊細で高級素材になります。肌触りは格段に違ってきます。
ALBINI Italy 100%COTTON 100番双糸
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 仮26.000円
◆基本衿(エリ)形 Kワイド ボタン白貝ボタン
※こちらは衿(エリ)を固定する為にスナップボタンを付けてます。(基本は付いておりません)
ALBINI Italy 100%COTTON 70番双糸
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 仮26.000円
David & John Anderson Italy 100%COTTON 200番双糸
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 仮36.000円
THOMAS MASON Italy 100%COTTON 100番双糸
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 仮26.000円
左から◆ALBINI Italy / David & John Anderson Italy / THOMAS MASON Italy
中央のブルーストライプシャツはDavid & John Anderson Italy
200番双糸で肌触り抜群。通常のボタン位置より5センチ低く設定してます。通常のボタン位置だと2つボタンを開けると肌が見え過ぎてしまうのを防ぐ為です。
衿(エリ)はホリゾンタルGワイド。
Italy Finamore(フィナモレ)のカジュアルシャツに近い衿(エリ)になります。
わたくしもシャツで有名なFRAY(フライ)、BARBA(バルバ)などを着用したことも多くあります。モノはやはりとてもいいんですが、サイズが合わず、袖を詰めたりしてました。イタリア人の手はそんなに長いのか?と思うほど笑。
良いシャツには、価格なりの理由がありますが、スーツと合わせて、サイズ・シルエットを意識してご購入されることをお勧めします。
最後になりますが、ファイブワンではスーツを中心にシャツの設計、チェスターコートの設計をしております。
どういうことかといいますと、例えばチェスターコート。ファイブワンのアームホール付近や肩回りの設計に合わせて、チェスターコートを設計しているのです。 そうすることにより、ファイブワンのスーツの上にコートを着た時が一番シルエットがきれいになり、また、着心地が保たれるのです。
少しでも参考になれば幸いです。
藤原 愛之
今日のオーダースーツのコーディネートは?
はじめまして、ファイブワンファクトリー業務部の河原です。まだまだ駆け出し中のファイブワン1年生です。業務部とは何をしているセクションかと申しますと、「裁断」「縫製」、「パターン」、「プレス」、「検査・検品」以外です。例えば、「荷受け」・「付属発注」・「伝票」・「見積り」などを行っております。
まだまだ新人ですが、皆様の元に素敵なスーツが届くように、と毎日奮闘しております!
※世界中の高級生地にふれられる時間
さて、今回は数ある私の仕事の中から「荷受と糸決め」・「原反カード作成」の紹介をします。
私の一日の仕事はこの「荷受け」から始まります。
宅配便の荷物が朝一番に届きます。その荷物を仕分けしてゆくのですが‥。
これが最初は一番大変でした。
沢山の所から荷物が届きますので、何に使うものなのか、どうすればいいのか、誰に渡せばいいのか、もう何から何までわかりませんでした。
色々と聞きながらやっていくうちに今では「送り元(ブランド名やショップ名)」を見ただけで何が入っているのかが分かるまでになりました。
その荷物に各ブランドからの生地・指図書があります。ここからファイブワンのスーツ作りが始まります。生地一着分に一枚ずつ原反カードを作っていきます。
※使用する道具は先輩から引継いだ物
これに生地品番、入荷メーター、お客様名などを記入して、生地の端をカットして貼り付けます。この原反カードが大切で、入荷日、生地の色、受注先を判断するのに必要になります。また、伝票作成の時に縫い糸など決めるのにも必要になります。この原反カードを作るのにだいたい2分?3分ぐらいかかります。多い時には50着分以上の生地が届くので、2時間以上かかる事もあります。生地が多いと中々ツライ作業になるのですが、高級生地素材に沢山触れられる訳ですから、楽しい時間だったりもします。
原反カードを作り終えた生地は「縮絨(しゅくじゅ)」に出します。縮絨(しゅくじゅ)とは何か?それはまた次回に。
ファイブワンのスーツが完成するまでの工程はとても長く、複雑なのです。
HARRISONS(ハリソンズ オブ エジンバラ) CEO ジェームス・ダンスフォード氏が来店された時のワンショット。
ハリソンズ ジェームス・ダンスフォード氏が着用しているのは、
◆生地@ HARRISONS WORSTED AND WOOLLEN FLANNELS ≪チャコールグレーに1.8センチ幅(ピッチ)のチョークストライプ≫
◆採寸・補正(メジャーリング) / 縫製加工@ FIVEONE【ファイブワン】
昨年、来日された時にメジャーリングし、作成しました。生地は、もちろんジェームス・ダンスフォード氏がセレクト。
体型の特徴は、とりあえず見ての通り、驚異的な、なで肩。その他も彼のこだわりりもふんだんに取り入れました。英語における細かなニュアンスのやり取りはだいぶ苦労しました…。
完成後、彼の母国Englandに送りました。最初のフィッティングに立ち会うことができず、少し不安でしたが(やはりフィッターとしては、立ち会って自分の目で確かめたいもの)、気に入って頂いたようで、わざわざ着用して日本に来てくれました。律儀な英国紳士ですね笑
ファイブワンには、著名人も多く来店して頂きますが、その中でも、サヴィルロウの本場・イングランドの老舗生地ブランド、ハリソンズオブエジンバラのCEOに気に入って頂けたのは、オーダースーツのファクトリーブランド・FIVEONE【ファイブワン】として、たいへん光栄ですし、純粋にうれしかったです。
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
前回に引き続きフランネル素材のオーダースーツのご紹介です。 これからの寒い時期に重宝するのが「フランネル」といわれる生地。 そもそもフランネルとはどういう素材なのか?簡単に説明すると… 生地の表面がケバ立ち、ふんわり柔らかく、温かさも保たれるという性質を持った生地です。 言いかえれば、冬用の生地として、着ることができる時期が限られるという「季節(旬)素材」であり、 光沢がない分、落ち着いた印象になります。また、温かさが保たれるので、コート入らずってこともできます。
チャコールグレーのストライプ◆衿(エリ)はノッチラペル◆腰ポケットはスラント(ナナメ)
Ermenegildo Zegna Heritage
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 123.000円
薄めの白のチョークストライプにパープルストライプ。
ネクタイの色やスーツの色(ストライプの色)に合わせてチーフを決めております。
その色味のチーフがない場合は、白のチーフでも十分です。
続いては、グレージュストライプのダブルブレストスーツ。
◆衿(エリ)はピークドラペル◆腰ポケットはスラント(ナナメ)
CANONICO Italy
FIVEONE【ファイブワン】 GOLD LINE @ 88.000円 (ダブルブレストの場合+@ 3.000円)
こちらの生地のベース色はグレージュ(グレーとベージュの中間色)に1.5センチ幅(ピッチ)のストライプ。先程のチーフとの合わせ方とまったく異なりますが、ワンポイントで華やかさが必要だと思い、赤のチーフを。 自分らしさをエッセンス。ミスマッチか?と思いましたが、案外いけました。
他にも色々なフランネル素材が沢山あります。ほんの一部ですが。
CANONICO Italy 270g?340g
FIVEONE【ファイブワン】 GOLD LINE @ 88.000円 (ダブルブレストの場合+@ 3.000円)
HARRISONS WORSTED AND WOOLLEN FLANNELS England 340g?400g
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 123.000円 BLACK LINE @ASK
靴はチャッカブーツなど、合わせるといい感じになると思います。
ファイブワン全店(大阪・銀座・神戸)において、トータルでのご相談をお待ちしております。
藤原愛之
今日のオーダースーツのコーディネートは?
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
今回はトラウザーズ(パンツ)からのコーディネートを紹介します。
※FIVEONE【ファイブワン】 オーダーメイドパンツ GOLD LINE @ 29.000円
フラノ素材も沢山取扱いがありますが、今回はイタリアのCANONICO Super100`s 340g ミディアムグレー。一番コーディネート幅が広がる色になります。
インコテックスやPT01・GTAなど有名ブランドからも秋・冬にリリースされていますね。突然ですが、皆さんはコーディネートを考える時どのように組み立てしますか? 私自身はまず着たいアイテムを決めて、その上でコーディネートを考えます。例えば、今回のトラウザーズ(パンツ)を中心に考えたり、時には靴からコーディネートを考えたりしております。流行りの柄、スタイルもありますが、自分の好きな物【好み】を必ず取り入れるようにしてます。
※ブルー(青)に近いネイビージャケット◆衿(エリ)はノッチラペル◆腰ポケットはアウトポケット
腰のポケットの形はアウトポケットの中でも、ピニャッタ(鍋型)と呼ばれる形になります。お勧めです。
トラウザーズ◆ 上記同様 FIVEONE【ファイブワン】 オーダーメイドパンツ GOLD LINE @ 29.000円
タイ◆ シルクタイ Italy Cantini別注 FIVE ONE @8.900円(私物)
ジャケパンスタイルでは定番の組み合わせです。腰のポケットはアウトにすることにより少しカジュアルなデザインになりますが、ビジネス使用でもまったく問題ありません。
続いて、ジャケットを変えてみました。
キャメルのジャケット◆衿(エリ)はピークドラペル、袖付けが袖高【コンケープドショルダー】
わかりやすくいえば、袖の付け根の肩の部分が、上に「ツン」と立ち上がってます(笑)。
トラウザーズ◆ 上記同様 FIVEONE【ファイブワン】 GOLD LINE @ 29.000円
タイ◆ カシミアライトグレー LIVERANO & LIVERANO (私物)
ほんの1部ですが、トラウザーズから、こんな風に幅広いコーディネートができます。
もともと僕自身がサラリーマンだったこともあり「ビジネスシーンでも着回せる」ということが考えにあります。シ―ンに応じたスーツやジャケットを1点1点揃えるのも大切ですが、色味や柄で幅広いシーンに着回すということが 経済的にもお勧めです。
是非ファイブワンでご提案させて下さい。
少しでも、参考になれば幸いです。
藤原 愛之
今回の技は、【体型補正の型紙づくり】です。
こんにちは、ファイブワン・ファクトリーCAD室担当の藤本です。
ファイブワンオリジナルモデル作りに当初より携わっています。
ファイブワン・ファクトリーが縫製加工するオーダースーツには、以下の4つの「クオリティ」があります。
1 ベーシックオーダー
2 エグゼクティブオーダー
3 ハイクオリティーオーダー
4 デスタルド・ビスポーク
直営店では、主に2のエグゼクティブオーダーによるオーダースーツをご提供させて頂いて、好評を得ています。イタリアのサルトリアスーツを研究して開発されたパターンのオーダーは、けっして効率の良い工業生産品ではありませんので、手間暇をかけることを惜しまず行っています。
CAD室の手間暇をかける部分ですが、「オーダースーツ」のすべてがここから始まりますので・・・特に基本寸法から大きくかけ離れた特異体型補正の際には、型紙を「手作業」で制作するのですが、その職人の技術により、お客様から「細く見える・ラインが綺麗」とのお声を頂けるように極端な体型補正には、店頭にいらっしゃるフィッターさんと衝突することもしばしばです。
ハイクオリティーオーダーは、ファイブワンオーダースーツのノウハウが詰まった傑作ともいえる商品で、自信を持ってお勧めいたします。
詳しくはファイブワン・ファクトリーホームページ
http://www.fiveone-f.com/order/
※体型補正する箇所をチェックしています
「補正」とは何?と、思われる方がいますけど、簡単に言えば、「自分の体に合うスーツ」ができることです。このジャケット袖丈が長いなー、肩が広いなー、もっと袖筒幅(腕回り)細くしたいなーと感じられた方がいると思いますが、それが自分に合うものをオーダーできるのです。
基本補正と言えば着丈のツメダシ、袖丈のツメダシ、肩巾のツメダシ、ウエストのツメダシ、があります。どのショップもこのような寸法補正は出来る内容でしょう。
しかし、ファイブワンならのオーダーは一人一人補正をCAD入力で行い、補正されたパターンのチェック行っています。すごく時間が掛かりますけれども、お客様に満足される商品作りを心掛けています。
※オーダースーツの体型補正を自動的に計算してくれます
お店にはいろんなお客様が来られます。それぞれのお好みに合うようにいくつかの型でファイブワンオリジナルのサイズゲージ服を準備しています。その上で採寸したオーダーシートの情報を間違いなく型紙にするのがこのCADシステムです。例えば、着丈を変える時バランスをとって前ボタンの位置やポケットの位置を自動的に移動させています。バストやウエストの寸法変化についても前身と後ろ身に配分し自動的に調整するシステムになっています。
ファイブワンではさらに体型補正もオリジナルCADシステムで個々のパターンを作っています。その補正をした上で自然なラインを保つように考えられています。反身と屈身、撫で肩と怒り肩、前肩、突き取り、などいろんな要素があります。それら複雑な型紙の線の移動をこのCADシステムで作ることができます。
※体型補正システムを開発された井関先生
ただし、わかっていただきたいことは、むやみに体に合わす補正をすることで本来のかっこよいスタイルがなくなることがあるということです。服は基本型が最もかっこいい型で設計していますので、少し調整する体型補正が良いと思います。
この服を着ることで、体型のデメリットをかっこよく見せるのもテクニックですからショップのフィッターさんによくご相談してくださいね。
和と洋(服)が調和した写真に。
※写真は、文化遺産にも指定されているお寺の廊下
ロロ・ピアーナCloth6×2Double breasted Jacket(ダブルブレスト・オーダーメイドジャケット)
実は、このジャケットは、昨年、ゴルフ用に仕立てたものの、一度も着る機会がなく、ホワイトジャケットは少し早すぎたかと後悔していたのですが・・・(他のアイテムでうまく抑えないと、着ていける場を選びますからね・・)
そんな時、つい先日の10月4日、イベント「にっぽんと遊ぼう」(TAKAMI BRIDAL)の開催地が、夜の仁和寺(京都)ということで、こういったお寺でのパーティーなら、白い装いは、間違いなく景色とのコントラストとして映えるなと思い、その他のアイテムを控えめなコーディネートにしてお邪魔して参りました。
木と白い塗り壁の和風コントラストに、ロロ・ピアーナのオーダージャケットが調和しております。
ファイブワンは、日本の伝統技術に敬意を払いながら、その上で、新しいことを創造すること、【先進性】を追求しております。
「ファイブワン製」オーダースーツ
◆PLATINUM LINE 【ホワイト/ロロ・ピアーナcloth】 ダブルブレスト・オーダーメイドジャケット 84,000円
ファイブワン・ファクトリー株式会社
代表取締役社長 森俊彦
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
先月9月3日の結婚式用にオーダーしたタキシードを紹介します。
雑誌「LEON」11月号でも多数タキシードが掲載されてます。しかも、ドレススタイルとして編集部員さんが全員着ていらっしゃいます。どれも「個性的」で様々な特徴があり、参考になりました。
今回ファイブワンで作ったのは、定番的なデザイン。
タキシードの衿(エリ)は、ショールか、ピークドが正しい様式。
【仕様の特徴】
ジャケット◆ピークドラペル、ラペルはシルクを◆1Bくるみボタン◆腰ポケットはフラップ無し◆ノーベント
トラウザーズ◆側章付き◆ベルトレスでアジャスター付き
蝶ネクタイのバランス(大きさ)を考慮し、衿(エリ)幅を設定しました。 自分の顔の大きさやバランスを考えると、この大きさにたどり着いた訳です。
プライスは、通常ラインよりプラスとなりますが(仕様により前後)、レンタルするより経済的です。今回わたくしが仕立てたタキシードは、自分の披露宴だけでなく、友人の披露宴・パーティで着用できます。自分のために、タキシードを仕立て、そのタキシードを大切な友人の披露宴、2次会やパーティで着用する方が、最近増えています。ファイブワンでは着丈が長いタキシードを、披露宴後に、丈を切って使用することはオススメしません。全体のバランスが悪くなるからです。ということもあり、上記のデザインをファイブワンではオススメします。
タキシードだけではなく、スーツもですが自分の身体にフィットすること、シルエットを自分好みに構築できることはもちろん、自分のエッセンス(デザイン)を加えることができます。
それがオーダーの楽しみでもあります。お気軽にご相談下さい。 的確なアドバイスもさせて頂きます。
PS,10月23日(日曜日)に東京で行われる、浅井の披露宴にも着用します。
浅井のタキシードも楽しみです。
藤原 愛之
【芯据え】
【縫製管理と同時に、現場もこなせるエキスパートで、若くしてファイブワンファクトリー縫製担当責任者・山下】
今回は「芯据え」工程。まず、必要な物は主に「前身頃」と「毛芯」です。
手順は、『芯据えアイロン』⇒『芯据えジャンプ』⇒袖ぐり芯段カット⇒返り線テープ吊⇒ラペル⇒剣先ハ刺し⇒ゴージテープ貼り⇒ラペルフロントゲージ合わせの順になります。
その中でも最も大切な『芯据えアイロン』と『芯据えジャンプ』を紹介します。
※『芯据えジャンプ』
まず、毛芯を置き、地の目を整え、肩ぐせを出します。次に毛芯の上に前身頃をのせます。その時に、毛芯の地の目と前身頃の地の目を合わせます。それから前身頃を、アイロン操作し、据えていきます。
この工程は経験と技術が必要です。
要点は、くせとりアイロン処理の際に、肩の部分を前に出すよう(前肩)にして、日本人に合う形をここで作り上げています。平面の生地から、立体的でかつ、いかに着心地の良い服に仕上げられるかのポイントがここにあります。
※「生地を落ち着かせる」
1時間放置しエイジングの後、ジャンプミシンで固定します。時間を短縮するためにも、すぐに次の工程に入りたいところですが、ファイブワンファクトリーでは、必ず時間をおきます。アイロン処理した生地は、時間をおいて落ち着かせてからの方が美しい仕上がりになるからです。手間と時間をかける工程です。
※『芯据えアイロン』
どの工程も大事ですが、ファイブワンの中でも「芯据え」工程は特に大事な工程のひとつ。この工程だけでも、書き切れないほど伝えたい事やファイブワン独自の技術がまだまだあります。
これからも少しずつご紹介して参ります。お楽しみに!
オーダースーツ直営店を銀座・大阪・神戸で展開する ファイブワン・ファクトリー
当社の創業は1964年(昭和39年)。工場のある大阪府枚方市の紳士服既製服団地は、当時36社の大手縫製工場が稼働する日本のアパレル産業を代表する産地でした。
しかし、オーダーメイド(注文服)スーツからレディーメイド(既製服)スーツが主流になっていったことに加え、工賃の安上がりな中国への移転が急激に進んだことで、徐々に衰退していきました。
そこで、高度経済成長期に、大阪で縫製を営む5つの工場が1つになり、高級ブランド/有名セレクトショップのレディーメイド(既製服)専門の工場として、「ファイブワンファクトリー」はスタートしました。ちなみに、FIVEONE(51)という名前の由来はここからきているのです。
その後も、時代の変化(バブル崩壊やリーマンショック等)に伴い、現在では縫製工場は4社しか残っていません。
我々ファイブワンファクトリーにおきましては、厳しい社会情勢の変化に対して、高級ブランド有名セレクトショップのハイクラスのレディーメイド(既製服)を継続しながら、同時に、ファクトリーブランド【FIVEONE】を立ち上げ、「直接」お客様へ、「オーダーメイド」スーツを提供するという変化をまたもすることにより、ファクトリー経営を継続させて頂いております。
※水牛の角をくりぬいて作られた釦(ボタン)。当時は、ヨーロッパからの輸入品ということでで大変貴重なものでした。
※1964年当時の面影が今も健在。桜の木を使った床は、立ち作業でも疲れにくいなど、職人の砂上環境を向上されるための施策です。歴史を感じさせる「針の整理棚」もまだまだ元気!
私が、ファイブワンのスーツを初めて着たのは、今から十数年前・・・当時は高級紳士服の中でもオーダーといえば高い服として、ダンヒルやランバンなどのブランド品が人気だったのを記憶しています。
20代前半の時、10万円という「大金」で購入したランバンのスーツは、ダブルブレストスーツで、若々しさはなく貫録のあるスーツを着ていたことから、会社で私の年齢を知らない人から、「45歳ですか?」と言われた時のショックは今でも記憶に新しいです。
その後、わたくしが34歳の時(2008年)に、ファイブワン前経営者から代表就任のお話を頂くまでは、体形に気を使わないあまりに、スーツのサイズは既製服では対応できないほどでウエストは100センチに3センチ足らないところまで接近しておりました(笑)。
しかし、2009年4月1日に代表に就任させて頂くまでに、『「ドロップ7/46サイズ」を着こなせる体形になって、試しにイタリアブランドの服をたくさん着てやろう!』との思いから、3か月の食事改善が成功して体重は20キロ減に成功したわけです。
オーダースーツなら、どのような体型の方にもきれいなライン・シルエットを構築することが可能ですが、やはり体が引き締まっている方が、スーツ姿は映えるものですね。
・・・かくゆうわたくしも、油断すればすぐに戻るので、今も食事には気を使っております・・・
ファイブワン・ファクトリー株式会社
代表取締役社長 森俊彦