こんにちは。ファイブワンの藤原です。
スーツ・ジャケットの印象としてまず挙げられるのが柄・色見ではないでしょうか? もちろんシルエットなどもありますが、今回は「柄合わせ」のことについて書きたいと思います。 先日のファクトリーブログにもありましたが、大変重要な要素となってます。 職人の技が作るオーダースーツ 「ファイブワンの7つの極意」NO 005 【手裁断】
本題に入る前に簡単に生地の長さによっての説明を。(デザインによって前後します)
ツーピース 無地柄の場合 FIVEONE【ファイブワン】 46サイズ 用尺 3メーター必要(幅150センチ)
ツーピース ストライプ柄の場合 FIVEONE【ファイブワン】 46サイズ 用尺 3.1メーター必要(幅150センチ)
ツーピース 格子・チェック柄の場合 FIVEONE【ファイブワン】 46サイズ 用尺 3.2メーター必要(幅150センチ)
生地ブランドによって幅は異なりますが、基準として3メーターでスーツ・パンツが作られる訳です。 無地は基本柄合わせがありませんが、ストライプ・格子・チェックの場合はファイブワンでは手裁断になる為、手間と時間がかかります。 ストライプでも0.5センチピッチのストライプと、1.5センチ、2センチのストライプとによって、裁断する箇所(場所)を変えてます。 そうしないと、基本的に柄合わせができないからです。格子・チェックも様々な大きさ(柄)がありますので同じことが言えます。
ファイブワンでは、柄合わせを慎重にしておりますが、お客様の体型に合わせることを優先にするため、合わない箇所もあります。 例えば、ラペル(エリ)・腰フラップ・胸ポケットなどは柄合わせが可能です。 しかし、上胴(バスト)・中胴(ウエスト)に関しては、ドロップ差により、タテのラインが合わない場合もあります。この辺りはファクトリーの裁断師さんにお任せです。経験とこだわりがありますから、1番いい形で裁断してくれます。
ブログを見て下さっている方、一度お手持ちのスーツ・ジャケットをご覧ください。 柄が合っているか、合ってないか。
当然合っている方が手間と時間はかかりますが、それがファイブワンのこだわりのひとつです。※箇所(場所)によっては柄合わせが物理的に不可能なこともありますのでご注意ください。
少しでも参考になれば幸いです。
おまけ
先日、クリスマスツリーを頂きました。もうそんな季節ですね。
もちろん手作りです。スーツにも同じことがいえますが「温もり」を感じました。 単にクリスマスツリーではなく手間暇かけてくれたことにうれしく思います。 目には見えない形にはなりますが、ファイブワンも同じことが言えます。
藤原 愛之
今日のオーダースーツのコーディネートは?
今回の技は、【ボタンの根巻き付け】です。
ファイブワン・ファクトリーでは、ボタン付けも手作業で行っています。縫製からプレス仕上げした後に、ボタン付け工程があります。プレス直後の温かい状態ではシワができやすいので、完全に冷めて生地を安定させてから、ボタンを付ける位置を前身合わせし、ボタンホールの位置に印(しるし)付けをします。
ボタン付けに用いる針は通常より太く長い針を使用し、糸もボタン付け用の太い糸を使います。 使う糸の色についてもボタンの色に合わせております。
ボタンを付ける際は、常にボタンに手をかけ生地から少し浮かすように糸をかけていき、ボタンと生地との間に浮かせた糸を、3?4回下から、程よい力加減で糸を巻きつけ「根巻き」を作っていきます。「根巻き」を作る際、きつめに巻きすぎると生地がよれてしまうので微妙な力加減に注意します。
機械でボタンを付けるより時間はかかりますが、手でつけることで機械付けよりも凛とした品を備え、また、しっかりついて長持ちします。
そして少しでも着用されるお客様が、釦をかけやすく、はずしやすくなるよう、一針一針心掛けて作業しています。
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
本日はジャケットとボタンの関係性についてです。 オーダーメイドスーツで楽しみな1つに挙げられるのが「ボタンの選択」です。ボタンの色味や素材によってガラリと印象が変わるので重要な要素です。
FIVEONE【ファイブワン】で取り扱いがあるのは、大きく分けて4種類。
◆本ナットボタン 34種類(無料)
本ナットとは…、タグアヤシの木の実。 表皮を削ったとき象牙色の美しい地肌とツヤ、木目柄が特徴です。天然素材のため、色柄が微妙に異なります。たいへん丈夫な素材です。
◆水牛ボタン 27種類(無料)
水牛ボタンとは…、バッファローの角を加工したボタン。昔から仕立て服に用いられています。色あせ・質感がよく、丈夫です。 こちらも天然素材のため1つ1つ色味が異なります。高級素材とされています。
◆貝ボタン 16種類(一部有料)
貝ボタンとは…名の通り、貝を原料に加工したボタン。光沢感と風合いには優れていますが、耐久性がなく割れる・欠けることがあります。 天然の貝をくりぬいているので同じものが2つと存在しません。その他、名だたる高級プレタポルテで採用されてます。 クリーニングされる際は一言「貝ボタンです」とお伝え下さい。声をかけないと全部割れて返ってきてしまいます。ブライダル・クラブパーティ用のスーツにオススメです。
◆メタルボタン 6種類 随時変動(有料)
メタルボタンとは…金属を使ったボタン。ブレザーやジャケットに多く採用され、見た目の印象も変わります。 また最近、流行の兆しが見られ、各ブランド・有名セレクトショップで採用され始めました。
FIVEONE【ファイブワン】では、樹脂(プラスチック)ボタンは採用しておりません。ボタンも「天然素材」にこだわりをもっています。(メタルボタンを除く)
ほとんどのボタンを無料(料金内)で選択頂けます。 オープン当初からオプション料金を頂かずにご好評頂いておりますので、今後も継続していきたいファイブワンのサービスの1つとなっております。
次は、「印象」のお話しです。どのボタンを選ぶかは、選んだ「生地」をベースに考える事が重要です。
着用するシチュエーション想定し、色味・ツヤを考えて選択下さい。LEON等のファッション雑誌を参考にイメージを確定するのもいいですね。もちろん、FIVEONE【ファイブワン】からも、提案させて頂いてます。
例えば、ネイビージャケットの場合、白ボタンを選ばれると夏の印象(マリンスタイル)になりますし、黒ボタンになると通年着れるジャケットに なります。同じジャケットでもボタン1つ変えるだけで劇的に表情が変わります。ですから、ボタンは重要な要素です。
「(去年の)ジャケットの印象を変えたい」と思われた方。
「ボタンを変えてみる」というのがオススメです。経済的ですし、新しいジャケットを手に入れたようで、さらに愛着が湧きます。
そんなご要望にお応えして、FIVEONE【ファイブワン】でご注文のスーツ(ジャケット)に限り、ボタンチェンジの対応をさせて頂いております。
少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに、FIVEONE【ファイブワン】のオーダースーツには予備ボタンとして、前ボタン大1つと袖口ボタン小1つをおつけしております。
藤原 愛之
既製服(レディメイド)全盛の時代に、自分だけの1着であるオーダーメイドスーツこそが将来のファイブワンにおける主力商品に取って代わると考えていた前社長が、イタリアのクラシコ協会加盟のテーラードジャケットを研究し、またイタリアの有名サルトリアにご指導頂き(現在でも交流があります)、ようやく完成したものが、現在のファイブワンのパターンとなります。
80年代から90年代にかけて、イタリアンクラシコのスーツが日本でも人気が出てくるとファイブワン工業(ファイブワンファクトリーの前身)は量産型のスーツ工場とは一線を画し、手作業の工程を多く取り入れ、細部にまでこだわり、まず完成したのがこのスーツ。
※当時の百貨店/ブランドにおいて、高級ハイクラススーツとして取り扱われておりました。
前社長が愛用し、職人たちも憧れていた最高峰Kiton(キートン)のスーツも、時にはすべてをバラし、研究していたようです。存在感がありながらも上品さを保つという絶妙なバランスのスーツを作り上げました。10年以上たった現在でも、まったくというほど古さを感じさせないデザインは、ファイブワンで販売するオーダースーツの原型となっております。
また「オーダーメイド」ということで、シルエット・サイズ・仕様・デザインにこだわることが可能となります。より上質なスーツを、より自分好みな1着を追及した成果が、現在の『FIVEONE【ファイブワン】のオーダーメイドスーツ』という商品となっております。
是非、一度お試し下さい。
◆ファイブワン工業時代のオーダースーツ第一号◆
生地:ERMENEGILDO ZEGNA(エルメネジルドゼニア) 縫製:ファイブワン工業
価格:143,000円(スリーピーススーツ)
※生地は、現代のゼニアのバンチブックからお選び頂きます。※復刻版として当時と同型でお仕立致します。
この商品に関するお問い合わせは、ファイブワン直営店(銀座本店・大阪店・神戸元町店)にお願い致します。
ファイブワンファクトリー株式会社
代表取締役 森 俊彦
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
本日は格子柄やチェックのジャケットについて書きます。 ジャケットの「着回し」を考えた時に、まず、ネイビージャケットが挙げられます。
先日のブログでも紹介させて頂きましたが、特にネイビージャケットは多彩なコーディネートが楽しめます。基本的に無地柄は何でも合わせやすく、まとまりがあるので使い勝手が抜群です。
今回は、柄物(格子柄やチェック)のジャケットの紹介です。 人と同じ(柄)なのはあまり好きじゃないって方にお勧めです。
HARRISONS MOONBEAM 【43種類】 England 320g
FIVEONE【ファイブワン】 BLACK LINE @ 105,000円wool 75% Angola 25%という混率。
アンゴラとは、アンゴラ山羊から取れる毛で出来た素材。アンゴラとも呼ばれますし、モヘヤとも言われています。色は真っ白でとても肌触りがよく、あまり採取ができないので高級な生地として扱われています。冬の洋服の生地として使われています。
ライトグレーパープル格子柄
◆衿(エリ)はノッチラペル◆腰ポケットはアウトポケット ◆ストール私物
続いてチェック柄。
ブランド不明 【1980年代物】
グリーン×ネイビーチェック柄
◆衿(エリ)はノッチラペル◆腰ポケット フラップ有 アウトポケット(有料)
◆ ウールタイ Italy Cantini別注 FIVE ONE @8.900円
表が黒、裏が赤のボタン(無料)
その他にも今年の格子&チェック生地は沢山あります。
FIVEONE【ファイブワン】ジャケット
各ブランド BULE LINE @ 48.000円より
「格子やチェックのジャケットを着たいけど…」と思われた方、1度どんな生地があるのか確かめにご来店下さい。着こなしが難しいとか、合わせ方がわかならいなどありましたら提案させて頂きます。
「新たな自分らしさのコーディネート」が見つかるかも知れません。
★チェック生地 おまけ
ブランド不明の生地は今年の1月にイタリア・フィレンツェで購入。ヴィンテージとしか聞いてなくブランドを聞きそびれました。
ここの店は「生地の宝庫」って感じです。ファイブワン・ファクトリー/ハイクオリティ担当 二十二(にそじ)も絶賛してました。 生地見ている時間って、とっても有意義なひとときです。
藤原 愛之
CAD・CAM担当:東
11月に入り、少し肌寒い日があるものの、依然として暖かくて四季のメリハリがなくなってきたように感じております。
私たちがしている仕事に、オーダースーツの生地をお客様の体形と好みに合わせた型紙で裁断するとともに、生地の柄をあわせるという工程があります。格子柄を衿・ラペル・ポケットなどと前身・背などの地の目に合わせるために、柄合わせしながら「手で裁断」していきます。
◆柄あわせ
◆手裁断
そうすることで、ジャケットの柄が綺麗に合わさって、整然とした、味わい深いものになります。
裁断の作業内容は大きく分けて、オーダー及びロット生産を行なっています。
過去の裁断はすべて手作業で、クラフト紙にマーキングを行ない、カットする際にはクラフト紙を下にして生地をのせて、その上にクラフト紙にマーキングした用紙をのせCAMでカットします。
〇CAM裁断の内容
無地裁断及び縞柄裁断は2通りでCAM裁断をしています。
無地裁断の場合は全てのパーツを完全にカットします。
縞柄の場合は柄合わせを行なう為、柄を合わすパーツのみ余裕量を付けて、
CAMで裁断を行なっています。
(上着 前身頃、背、見返し、胸ハコ、雨ブタ、エリ等)
(下衣 前・後ろズボン、脇ハギ、オビ等)
オーダーの裁断は全て、一着裁ちで行なっています。
ロット生産の場合は、夏物で最大1度に20着裁断する事ができます。
冬物で最大1度に15着裁断する事ができます。
CAMでの裁断は無地・縞柄模様のみ行なっています。格子柄は手作業であり、導入前と比較しても裁断ミスも無くなり、作業効率も一段と向上しました。上着はその後、裏地芯地が裁断され、部品も全てマーカー用紙になっています。1着分の裁断は表生地8分、裏地5分で裁断しています。(ピックアップタイムも含む)
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
本日はファイブワンの直営店専用モデル(パターン/型)についてお話します。
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますので、少し省略しますが、少々、ファイブワンのお話を。
ファイブワンは、1964年大阪枚方で創業。
5つのファクトリーが1つに集約し、共通のミッション「日本の技術を世界へ」と掲げたことがファイブワンの始まりです。1990年代、大量生産や低価格路線の波に飲み込まれそうになるが、当時の創業者が「手作業を多く工程に組み込む」ことに切り替え、マシンメイドの大量生産思考から「品質重視の少量生産」に路線を変更したことで乗り切ることができました。
2009年「ファイブワン工業」改め「ファイブワンファクトリー」として大阪・銀座に直営ブランド【FIVEONE】を初出店。2010年には神戸元町店をオープンしました。
ファクトリーブランド【FIVEONE】を立ち上げたことで、ファイブワン独自のモデル(パターン/型)が必要になったのです。それまでは、ファイブワンには、パタンナーはおりましたが、デザイナーはいませんでした。よって、クライアント(ブランド・セレクトショップ)から上がってきた「デザイン」をファイブワンのパタンナーが「形」し、それをスーツに仕上げるというモノづくりに徹しておりました。クライアント(ブランド・セレクトショップ)からのデザインを「スーツで表現」するのは、イメージを形にする具現化力とそれを実現する高度な技術が必要であり、現在もファクトリーが評価頂いている重要な要素でもあります。しかし、時にはそれは「自分達の作りたい(自分達がかっこいいと思う)スーツ」ではなかったかもしれません。
先程も触れました、「デザインを形にする」ことは、とてつもなく難しいこと。私が常に意識していることは、『電化製品なら1つでも不良があれば間違いなく欠陥品としてみなされる。しかし、洋服作りは、相手(お客様・クライアント)の意向を踏まえた上で、正解(要望)を提示しなければいけない』ということ。難しいんですよね。
そこでファイブワンの若手を中心に打ち合わせを行い、今まで50年間で作ってきたスーツを踏まえ、意見交換をしました。 今までのファイブワンのイメージは「着心地・立体感」。しかし、それらは、着用してみて、初めてわかることです。我々は、それに加えて、外形的にこれがファイブワンのスーツというのを打ち出したかったのです。【FIVEONE】のモデル(パターン/型)のコンセプトは、「5年後、10年後でも流行に左右されない形(モデル)」としました。
ファイブワンのスーツ作りを評価頂く要素に、目には見えない所(スーツの内部)に、より手をかけていることがあります。それを活かすために、デザイン(仕様)にもこだわりました。 例えばメンズスーツの形といえば、シングル2B・シングル3B段返り・ダブルブレストetc…。 レディースに比べるとメンズの基本の原型は変わっていません。解り易くいえば時代がグルッと回っている感じです。 ダブルスーツが注目されていますが、数年前もありましたよね。生地の柄でいうとグレンチェックなど。
ファイブワンのモデルでこだわった箇所は多くありますが、あえて1つだけあげるとすると、それは、エリ(ラペル)幅です。
特に20代のお客様から、パターンゲージ服の印象について、「エリ(ラペル)が太い」ということが挙がります。その場合、これはファイブワンのお願いですと伝えています(心の中では、5年後も廃れないからご安心をと思っております笑)。
もちろんFIVEONEはオーダーメイドなので、基本ゲージサイズよりプラスマイナス0.5まで指定できます。(無料)それ以上動かす場合でも、別型として対応させて頂きます(有料。)
近年、エリ(ラペル)が細いスーツ、着丈が短いスーツが売れていました。(現在はラペルが太いものが多くなっております)。
流行を取り入れることは必要ですが、もっと俯瞰して考えれば、当然長くは着れないですよね。スーツを、「使い捨て」だと割り切る方はもちろん別ですが・・。
ファイブワンでは時代の変遷も汲み取り、エリ(ラペル)のサイズを決定しております。
こちらのモデル(型紙)は2011年も使用中のMJKモデル
スーツ(洋服)作りにはゴールがなく途方もないモノ作りです。お客様の目には直接触れない所まで、手を抜けません。それがファイブワンスーツの土台となり、10年間型崩れをおこさない、何よりきれいなシルエットを構築している所以です。
私もこの業界の人間ではありませんでした。初めてファイブワンのスーツを着て感動した人間です。 ファイブワンファクトリーの経験と技術力が注ぎ込まれたスーツ=品質に「十分なこだわり」まで知って頂き、ファイブワンスーツに愛着を持って頂けるとうれしく思います。 【FIVEONE】として自信を持って提供できるのも、ファクトリーの「品質」が間違いないことを知っているから。
これからも「想いを形に…」を大切に、1人1人のお客様の一着のために、日々精進してまいります。
藤原 愛之
「ちょい悪」という言葉がはやってどれくらいになるでしょうか。
雑誌レオンが10周年ということは、約10年ということになりますね。
おめでとうございます。
ちなみに、通常号のレオンは広告ばかりなので、スナップレオンが好きなファイブワンの浅井です。それにレオンの対象年収は1,500万円から2,000万円なので、彼ら側からしても、お呼びでない可能性が高いです・・・
とか言いながらも、友人に誘って頂いたので、先日仕立てたタキシードで、パーティに行ってきました。
タキシードと言っても黒だけじゃないです。こんな感じなら、友人の結婚式やクラブパーティにもしっかり着て行けます。
FIVEONE【ファイブワン】 オーダータキシード 生地@ロロピアーナ
わたくしは、拝絹は、ショールカラーよりもピークドラペルが、また、股上は深い方がかっこいいと思います(写真は少し浅いんじゃないかってこと)。
追伸・念のためですが、画像の男の人はわたくしではありませんし、イベントの様子の写真は一切ありません(自分男の子なんで)。以上
今日のスーツコーディネートはどう?
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
先日は「ウール繊維で最高級といわれる生地」をご紹介させて頂きましたが、 今回は「生地の機能性」についてお話します。
1990年代、ウール繊維業界はいかに繊細な糸で製品にするか?で競い合ってきました。2000年代に入ると、時代の流れにより「機能性」が、重視されたウール生地が各ブランドからリリースされています。
ここ数年前にリリースされた◆Ermenegildo Zegna (エルメネジルド・ゼニア) Italy COOL EFFECT (クール・エフェクト)
スーツの内部に熱がこもるのを防ぎ、生地の表面温度を約10度も下げるといわれています。
FIVEONE【ファイブワン】 PLATINUM LINE @ 123.000円?BLACK LINE @ASK
数年前から日本においてのクールビズにより、もっとも話題になりました。(春・夏生地として)
そして、FIVEONE【ファイブワン】がここ最近、注目しているのが、今夏にもキャンペーンとして取り上げた◆FINTES (フィンテス) ItalyNANO FINISH (ナノ フィニッシュ)
自然素材にこだわったナノテクノロジー素材です。撥水加工が施されており、梅雨時期やシミなどを防ぎます。
FIVEONE【ファイブワン】 GOLD LINE @ 88.000円260グラム 2011AW
20種類 ウール生地本来の風合いを保ちつつ、機能性(撥水)を付け加えています。
急なアクシデント(※食べこぼし)に、その機能性が発揮されます。
大切なスーツにシミがついてしまっては、台無し!ファイブワン全店(大阪・銀座・神戸)にて取り扱いしております。
生地の機能性 ★おまけ★
「レオン11月号」に掲載されていた「ジミーズ チャ―マー」の「香る」ニット。
特殊加工により擦れた部分から香りが漂ってくるニットです。以前からポロシャツなどではありましたが、ニットは珍しい。 約40回から50回の洗濯まで効果が保たれるみたいです。
わたくしも、そんな小技(機能性)にほれ込んで購入しました。 女性とのデートや飲み会などで、赤ワインをこぼしちゃった時には「撥水加工」が注目されるかも。クールに対処して下さいね(笑)
でも、故意にはこぼさないで下さいね。効果が薄れてくるかもしれませんので。
少しでも参考にして頂けたら幸いです。
藤原 愛之
こんにちは。ファイブワンの藤原です。
今回はスーツ生地で最高級といわれる物をご紹介します。
知識としてご覧下さい。
突然ですが、スーツ生地を選ぶときにsuper120`s(スーパー120)やsuper100`sといった表記を見たことはありませんか?
簡単にご説明させて頂くと、原料の糸の繊維長の太さを表しています。super100`sなら18.5ミクロン、super120`sなら17.5ミクロンといった感じに、10刻みで0.5ミクロンずつ細くなります。一般的には大きい数字になるほどきめ細やかなので光沢がよく出る変わりにシワになりやすく、小さい数字ほど、シワになりにくいので、ビジネス向きとされています。しかし、実際は、織り方・生地ブランドによって様々です。あくまでも数値は参考に。
さて、本題に戻ります。
世界的に見ればもっと高価なスーツ生地(ウール100%に限る)があるとは思いますが、ファイブワンで取り扱いしている最高級は・・
◆SCABAL (スキャバル) England SUMMIT(サミット 意味 頂点・最高点) super250`s 13.5ミクロン
スキャバル社 参考生地上代 @1着分(通常体型であれば3,2メートル)2.200.000円
あえて地元の「タコせん(100円)」を引き合いに出すと、22000枚分。食べきれません…。 これは、生地のみの値段です。
現物はございませんが、サンプル(10センチ×15センチ)は 大阪店にあります。見るだけでも十分な価値がありますので、事前にお声かけして頂ければファイブワン各店(銀座・神戸)にお送りします。(13種類)
こんなの紹介してたらファイブワンって高いんじゃないの?と思われますね笑。あくまでも「こんなのもありますよ」程度でお願いします。
FIVEONE【ファイブワン】 BLUE LINE @ 66.000円からご用意しております。
本気で欲しい方がいらっしゃいましたら、藤原まで。業者さんと交渉しますので。
実はこちらのスーツ、、、
◆FIVEONE【ファイブワン】 SCABAL (スキャバル) England DIAMOND CHIP (ダイヤモンドチップ) スキャバル社
参考生地上代 @1着分(通常体型であれば3,2メートル)1.200.000円
その名の通り「ダイヤモンド」を埋め込んだ生地です。長年の研究の結果、開発に成功したらしいです。
ちなみにスキャバルは1974年代に当時最も細いウール繊維super100`sより細いsuper120`sを世界で初めて開発したということです。
技術の躍進は素晴らしいですね。それでは。
藤原 愛之