こんにちは。ファイブワン銀座本店の森裕子です。
今回の補正例は「いかり肩と反身」の補正です。
採寸をさせて頂いていて、意外と女性に多く見られるのがいかり肩。
いかり肩の特徴として
・肩先がつかえ打ち合い(フロント)が開く
・肩先に生地が取られる分ベントが開く
・背に突きジワが出る
などが見られます。
写真の場合はいかり肩で肩先に生地が取られ、赤で丸をした部分に突きジワが出ているのに加え
反身体のため背中に浮きが見られるので、前回記事のように背中の余りを取ってあげるとさらに収まりがよくなります。
さらに反身の特徴であるウエスト下あたりの逆ハの字のシワがくっきりと出て
ヒップにつかえてベントが左右に開いています。
反身補正を入れることで逆ハの字のシワとベントの開きが解消され
後ろ姿がぐんときれいになります。
このように体型補正はいくつかの補正を組み合わせて入れることで解消されるものがほとんどです。
ぜひお気軽にご相談くださいね^^
ファイブワンの森裕子です。
補正例の第二回目は「反身で背中央が膨らむ方」の補正です。
反身の方の場合体が後ろへ反っているため
背中とジャケットの間に空間ができ、背の中央の部分に膨らみが出来ることがあります。
通常の反身補正、背幅詰めの補正に加え、手修正でこの背の中央の膨らみを取ってあげることで
随分と背中の収まりがよくなります。
黄色で囲った袖の後ろにできるシワは、前回の補正例と同じように
袖の後ろをつまむ補正を入れることで解消されます。
袖周りのシワやだぶつきがなくなると、全体の印象がぐっと引き締まりますよ。
ファイブワンの森裕子です。
オーダースーツを仕立てる際に、身頃や肩幅、着丈、パンツのシルエットなどのサイズを合わせるのはもちろんですが、
より体型にフィットし、美しいシルエットに仕立てるために大切な工程に体型補正があります。
ファイブワンでは通常ジャケットで13ヵ所、パンツで7ヵ所の補正項目があります。
イレギュラーな体型の場合、通常のパターンでの補正にさらに手修正を加え
より体型にフィットするように仕上げていきます。
補正のサンプルが数種類集まったので、補正シリーズとして紹介していきますね。
第一回目は「肩甲骨の高い方」の補正例。
下の写真をご覧ください。
肩甲骨(特に左側)が高く、青で囲った部分がぐっと盛り上がっています。
それにつられて肩甲骨の間に大きな横ジワが出来てしまっています。
この場合、イカリ肩補正と突き取り補正だけでは完璧にきれいな状態にはならない為
特別に手修正を加え、左後身頃のパターンを調整することによって体型にフィットさせていきます。
また、袖の後ろに黄色で囲ったようなシワが出る場合は
二の腕部分の後ろ側をつまみ袖筒のラインに修正を加えることでシワを軽減します。
補正を入れることでシルエットの美しさはもちろん、着心地も全く変わってきます。
既製のスーツではどうしてもシワが出てしまう、なんて方は是非ご相談下さいね。