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リネンが苦手な貴方のために

こんにちは

6月も半分を過ぎ、いよいよ本格的な夏が来ますね。
夏のスーツの準備はお済でしょうか。

季節感は出したいけどリネンのスーツはシワが気になるし…という悩める紳士におススメしたいのが、
「モヘア」の生地でございます。

モヘア
大変美しく、気持ちの良い生地でありながら、意外にも着ている人の少ないこの素材。
本日はこのモヘアについて今一度ご案内させて頂きます。
まずはごく一般的な情報として、

・モヘアは一般的にアンゴラ山羊の毛から作られる生地のことを言う。

・ウールに比べるとシャリっとした手触りの生地で、光沢と弾力がある。

・基本的にはウールなどとあわせて生地になる。

・通気性がよく、ハリがあって仕立て栄えもするため、春夏用の生地として知られる。

・まだ原毛の柔らかい子ヤギから取れるキッドモヘアはより滑らかな風合い、上品な光沢を生むため高級とされる。

…というような事が挙げられます。ここまではどこのスーツ屋のHPでも案内している内容ですね。

ただ実はこのモヘアという言葉、トルコ語のMukhyarがなまったことに由来すると言われ、
『最高の毛』と言う意味とされております。

「最高」と言われる特徴について、もう少し考えてみましょう。

モヘア
オーダースーツの世界では少しだけ生地の流行がございまして、
少し前の極端に細い、ちょっとモードなスーツが流行った時は
「高番手でなめらかな生地」が人気でしたし、
最近ではセレクトショップ等の英国回帰を推す雰囲気も手伝って
「少しごわっとしたビンテージ感のある生地」の人気が出てきています。

モヘアの生地はこのどちらにも属さず、それでいて
今後流行が変わろうとも決して古臭くならない素晴らしい個性があります。
モヘアの最大の魅力は、この決してやりすぎない「素材感による主張」にあると思います。
陽光の下と夜のライトの下でそれぞれ違った表情の上品な光沢感をがあり、
ハリ感があって張り付かずリネンの様な涼しさも持っています。
この風合いは、一度触れて頂かないとなかなかわかりません。

モヘア

また、生地感と相まって美しい発色を出せるのもまたモヘアの魅了と言えるでしょう。
ウールやコットンでは少し挑戦しにくい派手めの色、
例えば赤系やライトブルーなども、モヘアなら挑戦できるかもしれません。

モヘア

 
ほめてばかりだと胡散臭くなりますので一応弱点もご紹介します。

第一に、その硬さ故に「サラサラ」ではなく、「チクチク」感じる人もいるので、
肌のデリケートな方には苦手な方もおられます。
次に糸自体が硬い為、擦れたりすると生地が削れて薄くなってしまうという
耐摩耗性で些か弱い面があります。
最後に、ウールとの混紡により雨(水分)に濡れると、
それぞれが水分を吸収した時に繊維の太さの違いから来る収縮率の差の影響で、
生地表面がガサツくものがあります。

※混紡されるウールの量や質、織り方などでより強く欠点がでるものもあれば、ほとんどでないものもあります。
上記のような理由から、梅雨が明けた真夏にこそモヘアは最大限生かされると言えるでしょう。

モヘア
なめらかな手触りと高番手でツルっとした生地感に慣れている方は、
あまりモヘアの生地感を好まないかもしれません。
そんな方は、まずは一度カジュアル用のジャケットを一着おススメします。
特にウールではキレイすぎる、リネンでは野暮ったすぎると思っていた方には、
きっと新たな世界を開いてくれることでしょう。

 

大阪本店 中村

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