こんにちは

本日もフェアの前ということで、タキシードのお話を致します。
まずはフェアの内容です。

【開催期間】
4月1日～4月29日

【開催店舗】
銀座本店　大阪本店　福岡店

【納期】
最大２カ月※仕様によって前後いたします。

【対象商品】
オーダータキシード(上下)

【価格】
128,000円+tax～

【特典】
オーダーシャツ、バタフライ、ポケットチーフ、カフリンクスを
4点セットでプレゼント
（総額2万円相当）

タキシードを着る際の小物をまとめて揃えることができ、
特に夏場に結婚式を迎えられる方には、
大変お得なフェアでございます。

続いては簡単にタキシードという服のご説明を致します。

まずこのタキシードという服には国ごとで色々呼び方がございまして、
「タキシード」という呼び方はアメリカ風の表現です。
この呼び方はニューヨーク郊外のタキシード・パークという
場所に由来します。
ここであるお金持ちが、狩猟やスポーツを楽しむ
「タキシードクラブ」を作り、
そのクラブ発足祝賀会に出席したイギリス帰りの息子が
尾の無い燕尾服型上着を着て、出席者を驚かせたところから
この名前が広まったと言われています。

英国ではタキシードという表現ではなく、
「ディナージャケット（会食服）」と呼びますし、
その他の欧州諸国ではスモーキング（喫煙服）とも呼ばれます。
※細かいルーツはまた機会があればご説明致します。

タキシードと言うと拝絹が施されたピークドラペルあるいは
ショールカラーがまず目につくディティールです。
この拝絹、名前の通り光沢の強いシルクが使われますが、
これは電気のない時代に、少しの明かりでも光を反射させて、
顔が見えるようにした、という意味合いがあったそうです。

タキシードが着られはじめた頃、初めて見る人を驚かせたのは
その”くつろぎ感”でした。
現代の日本で生きる我々からみれば大変カチッとした服に見えますが、
燕尾服全盛の時代、家名を背負って突っ張っていた
当時の人の感覚からすれば、
尾の無い上着は、衝撃的なほどカジュアルに見えたのです。
そういうわけで、タキシードを着るときはあまり構えてはいけません。
「リラックス」、それがタキシードを着こなす一番のコツです。

そしてそういった”くつろぎ”を前面に出しつつも、
ズボンの縫い目は側章で隠し、場合によってはシャツ釦も
飾りで覆ってしまうスキのなさも同時に表現してしまうのが、
タキシードという服の面白さです。
結婚式というシーンを考えた場合、
「優しく楽しげだけど締める所はしっかり締めてくれる」、
そんな頼れる旦那様にピッタリな服ですね。

次に、前回のブログをお読みいただいて、
「あれ、日中の結婚式でタキシードを着たかったけど変なのかな」と
ショックを受けた方がおられたかもしれませんので、
その点についてご説明いたします。

たしかにタキシードは基本的に夜の礼装でございます。
国際ルール上では日中と夜の境は18時らしく、
タキシードは18時以降に着用するものです。
（18時という時間の根拠は日没と関係があるようです）
礼装というだけあって着る時間だけでなく靴のデザインから
カフスリンクスの色味まで、結構細かく決まりがあります。

ただし結婚式の場合、どんな式にしたいかは主役が決めることです。
自分達らしく、着たい（着て欲しい）服を着て
素敵な式だったと後悔がないようにすることが重要だと思うのです。
洋服のルールはいついかなる時も絶対遵守というものはありません。
むしろルールを知りつつ外す、というのは
ファッションの楽しみの一つだと思います。
実際、日中の式だけどタキシードが良い！ということで
ご注文を頂く場合も多々あります。

さらに余談ですが、資料によっては
「日中のパーティは”式典”という色が強く、
夜のパーティは”宴”という色が強く出るので、
そのパーティがどういう質ものなのかを考慮すべし」とするものもあります。
こういう風に捉えれば、（ゲストに楽しんでほしいから）日中の式でも
タキシードを着る、というのはアリかなと私は思います。

あくまでフォーマル用にしたい方や今後使う予定がある方には
通常のタキシード、
なかなか結婚式しか着る機会がないという方は後からスーツに変えられる
タキシード＆エンゲージメントスーツと、
幅広いご提案をする準備をして、お待ちしております。

この機会をお見逃しなく。

ファイブワン大阪本店　中村