【新入荷生地紹介】Brisbane moss 「Corduroy」|FIVEONE大阪本店
本日は11月17日。
チェコ・スロバキアでは1989年のこの日は”ビロード革命開始の日”ということで
「自由と民主主義のための闘争の日」としています。
1か月後のルーマニア革命のように大きな流血に至る事態は起こらなかったことから、
軽く柔らかなビロード(ベルベット)の生地にたとえて名付けられました。
この「ベルベット」とは英語の読みで、ポルトガル語でビロード、
フランス語ではベロア、和名では天鵞絨(てんがじゅう)と呼びます。
あれ、ベルベットの和名は別珍(べっちん)じゃなかったかしら?
と思われた方もおられるかと思いますが、厳密には製法が実は違っております。
ベルベットは縦パイルで毛足が長いもの、
別珍(英語名でいうところのベルベッティーン)は横パイルという差があります。※パイル織物とは、生地の下地から表面にパイル糸を織り出す方法なのですが、
パイル織物について説明しようとするとどうにもややこしくなりそうなので
これ以上は割愛します。
コーデュロイ(コール天)も横パイルですが畝があるか否かで別珍と区別されています。
コール天の「天」は天鵞絨の「天」なのですがただ似ているから名前をもらってきただけで
ベルベットと同じ作りでないというのがややこしいです。
英語ではCorduroy以外にもCorded Velveteenともいうようですが
この表現のほうがベルベットよりもベルベッティーンよりの
素材であることがわかりやすいですね。
ちなみにコーデュロイの語源は正確にはわかっていませんが、
フランス王朝時代、イギリスの織物業者がルイ14世に献上し、
その生地をフランス宮廷内の執事達に与えたところから広まった為、
見た目とあわせて「corde du roi」(王の綱)という名前が広まったという説と、
「cord+deroy」(イングランド発祥の毛織物)に由来するという説があるようです。
ベルベット、ベルベッティーン、コーデュロイの差について詳しくなったところで
本日の本題、英国のコーデュロイの代表ともいうべき
ブリスベンモスのコーデュロイのご紹介です。
コーデュロイはただでさえ保湿性・吸湿性に優れていおり
暖かいのが魅力でファッション性も高いとされますが
こちらのコーデュロイは圧巻の目付680gmsです。
暖める気満々ですね。
もう少し細畝のこちらも480gmsと十分な重量感。
どちらも立体を感じられる生地感で、順毛・逆毛にこだわってもらうのも
オーダーらしくて楽しいかと思います。
長く愛せるパンツやカジュアルなジャケット、コートとして是非ご一考下さい。
本日ご紹介した以外にも素敵な生地がたくさん入っております。
気になった方はファイブワン大阪本店まで。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ファイブワン大阪本店 中村
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