
春夏スタイル|FIVEONE福岡店
年を追うごとにオフィスカジュアルという言葉をよく耳にするようになりました。スーツ好きとしてはさみしく感じる言葉でもありますが、夏の酷暑期間を考えるとそれも当然かと思うところもあり、時代の変化にスーツの在り方も合わせる必要があるのでしょう。
お客様からもオフィスカジュアルの話を伺うことが多く、ネクタイを外しただけでいいのか、どのようなスタイルをすればいいのか、どんな生地がいいのかなど、お客様も迷われていることが多いようです。
個人的に思うポイントとしては、ネクタイを外しても(着用していてもですが)清潔感があること、これからの春夏においては涼し気な色使いや生地の質感があることだと思っています。また、いい意味で奇をてらわない事も大切です。拡大解釈をし過ぎると独りよがりになりやすいので注意が必要です。
今年ドレスカジュアルとしてのスーツを購入するならどのようなものが良いかご提案させていただきます。
カチッとした雰囲気を残すならウール100%の素材が分かりやすいと思います。ただし、ドレス過ぎないことがポイントです。Hardy MinnisのFRESCOⅢは通気性がよく、ざっくりとした生地感なので、光沢あるスーツに見られるようなドレス感が和らいで見えます。ザックリとしている分、ポロシャツのような凹凸感あるシャツと相性が良さそうです。
もっとカジュアルに振ってもよければリネン混の生地はどうでしょう。リネン特有のシワ感がリラックスした雰囲気を与えてくれるので、なんといっても適度なカジュアル感の演出にもなります。日本人はリネンのシワが苦手だと言われておりますが、ウール・リネンの混紡素材であれば、リネン100%ほどのシワ感は軽減されます。
リネンと言えばスペンスブライソンが真っ先に思い浮かびます。とても素晴らしい生地でよくお勧めもさせていただいていますが、夏に着用しようと思うともう少し軽い生地の方が使い勝手が良いようにも感じるのでここでは省略します。
こちらは24SSのV.B.CANONICOのウール・リネン生地ですが、ご参考までに。
今年DRAGOのウール・リネン生地が入荷予定です。まだ入荷していないのですが、こちらもお勧めです。右下のベージュでサンプルジャケットを作成中です。
インナーには衿有りか無しによって雰囲気が大きく変わりそうです。
衿有りの場合、もちろんドレスシャツでもいいのですが、例えばこちらもリネン素材のシャツやポロシャツの方がオフィスカジュアルには相性が良いと思います。更にネクタイをしないのであれば小ぶりな衿型にして首元をスッキリとしてみるといいのではないでしょうか。衿有りの最大メリットはカジュアルすぎないキチンと感があることだと思います。
衿無しの場合、Tシャツが代表的なアイテムになると思われます。この場合、足元が革靴よりもスニーカーの方が相性が良いと思われますので、全体的によりカジュアル感が出そうです。
こんな話を常日頃お客様に差し上げているのですが、ある顧客様から正にスーツにネクタイスタイルからセットアップにノータイスタイルでオフィスカジュアルを楽しみたいとのご相談をいただきました。色々と話を進めていくとまずは今まで着たことのなかったジャケパンスタイルでドレスカジュアルを楽しもうとなり、そのうちの一つがこの組み合わせです。
二組のジャケパンをご注文いただいたのですが、一つはベーシックなネイビージャケット、そしてもう一つがこのブラウンジャケットです。比較的自由な服装が許される職場らしいので、大人の雰囲気あるブラウンと共にウール・リネン素材でこの春夏を楽しんでもらう予定です。
今年の春夏もきっと暑くなると思われます。では、どのように楽しみましょうか。
まずはご遠慮なくご相談くださいませ。
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