【SS新入荷生地】 カイノック 「サマードネガル」
こんにちは
本日は2月21日。
マイナーではありますが、「漱石の日」でございます。
文部省が夏目漱石に文学博士の称号を送ると伝えたのに対して、
1911年の2月21日に漱石が「自分に肩書きは必要ない」として博士号を辞退する旨を書いた
手紙を文部省専門学部局長に送ったことに由来するそうです。
うーん、さすが漱石…とがっております。
自分のスタイルを貫く人はいつの時代も魅力的に見えますね。
というわけで本日は、日本ではマイナーながら、
とことん我が道を行くブランドの生地をご紹介致します。
英国の老舗ミル、カイノックの「サマードネガル」でございます。
まずカイノックというと、1788年に創業で、ひと昔はツイードなどやや無骨ながら
温かみのある生地が得意なミルという感じでした。
昨今では、長い歴史の中で培われてきた技術を使って少し個性的なコレクションを展開しています。
今回ご紹介する「サマードネガル」はまさにその代表とも言えるコレクションです。
秋冬ジャケットの定番、「ドネガルツイード」の雰囲気を上手く表現しつつ、
春夏の着用に耐えうる素材感になっています。
素材はコットン・シルク・リネン・ウール・ナイロンと、なんと五種類の素材の混紡です。
これだけの素材を微妙に組み合わせるながら織るからこそできる独特の素材感で、
それを可能にするカイノックの高い技術に驚かされます。
「シルクが入るから光沢が出る」とか「リネンを使うからシワになる」等という
安直な見方では測れない、計算されつくした「サマードネガル」だけの仕上がりでございます。
色々な着方に挑戦したくなるこちらの生地。
興味をもって頂いた方はぜひお近くのファイブワンまで。