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【SS生地紹介】DRAPERS 「PORTOFINO LINEN」

こんにちは

30度を超す地域が増えてきて、夏の気配を感じますね。

夏と言えば!…ということでこの時期は麻素材のジャケットに挑戦される方は多いのですが、
麻は「なんとなくイメージと違った」「思ったより涼しくなかった」という風に
失敗をしがちな素材だと思います。
せっかく新しい服に挑戦しようという方ががっかりしないよう、
本日はまず少しだけ注意点をお伝えしたいと思います。

イメージが違ってしまう主な要因は恐らく2つあって、まずは仕立て方の問題です。
誤解を生んで特定の店を批判していると思われるのはよくないので細かい話は
直接お会いしてからご説明させて頂ければと思うのですが、簡単にいうと麻のジャケットは
ある程度工程に手間暇をかける仕立て方でないと麻特有の味のある皺が出来ないばかりか、
麻の持つ透湿性・爽やかな着心地を損なってしまう場合があるのです。
「本バス芯を使った贅沢な仕立て」だとか「職人の手仕事」というような聞こえのよい
売り文句はどこのお店でも使いがちですが、いい部材を使ってもわざとらしく手が入ったような
仕上げになっていても、着心地と全体の美しさが伴わなければ意味はありません。
実際の所はやはりそこの服を見て、そこのスタッフと話をして、
できればそこの服を羽織らせてもらってから判断される方がよろしいかと思います。
スーツの仕上がりは単純に値段も影響しますが店舗の得意・不得意の問題もありますので、
検討されているお店のスタッフとはゆっくりお話をしながらお店選びをなさってください。
(安価な店舗はスタッフでも自社の仕立て方にあまり詳しくない場合が多々あるのが難しい所ですが…)
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次の要因としては、生地の特性の問題です。
国内のテーラーで特によく扱われている麻の生地というと、
イギリスの老舗ミル、スペンスブライソンのアイリッシュリネンであると思います。
品質の良さからは世界のファッション界でも有名で、信頼と実績のあるミルですし
値段もお手頃なので、麻100%の生地というとここの生地しか置いていないというテーラーも多いです。
確かにスペンスブライソンの生地は素晴らしい品質なのですが、アイリッシュリネンは
パキッとハリのある仕上がりになりますし、殆どが目の詰まった300gms以上の生地です。
その為、カジュアルウェアで見られるような麻らしいクタっとしつつも
涼しくて柔らかいものを想像されているとイメージと乖離しやすいのです。
「硬い状態からゆっくり育てていきたい」という方や、
「麻の雰囲気は好きだけど極力皺を作りたくない」という方にはよいのですが、
いずれにしてもこういった生地はやや通好みだと思います。
実際盛夏用というよりは合い物として捉えている職人も沢山います。
実は最近280gmsほどのライトウェイトでかなり柔らかいコレクションも織り始めたようですが、
まだまだ広くは出回っていないようです。
というわけで麻のジャケットに挑戦しようという方はただ「麻だ」というだけでなく
どういう麻の生地なのか、どんな風に仕上がるかについても確認してみた方がよいです。

以上の2点、「仕立て方」と「生地の特性」を間違わなければ、
麻素材の涼しく軽快な着心地はきっと癖になりますよ。
特に気楽かつ涼しく麻素材を楽しみたいという方には、ドラッパーズのイタリアンリネンを
オススメ致します。
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昨年はローリーサジェスチョンというコレクションに少し入っているだけでしたが、
今年は「PORTOFINO LINEN」という麻素材のコレクションでグッとバリエーションが増えました。

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一度触ってみるとアイリッシュリネンと同じ素材だというのが信じられないくらい
軽いタッチで、400gms近いものでも明らかにアイリッシュリネンより柔らかいです。
だからアイリッシュリネンはだめだという話ではなく、
特性や素材感が単純に全然違うということと、いわゆる一般的な麻の素材のイメージには
イタリアンリネンのほうがより近い素材であるということです。

バンチにはアイリッシュリネンも入っていますので、触り心地や見た目の雰囲気を
比較しながら選べるようになっております。
文章だけでイメージしづらいという方は店舗まで触りに来てくださいね。

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こちらの生地はリネン100%でソラ―ロ調に仕上げています。
こういう攻めた生地は、見ているだけでワクワクしますね。

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柄物の生地も沢山ございます。
麻はそもそも植物系素材で同じ植物系素材で出来たデニムやチノとも調和させやすいですし、
最近はテレワークの会議なんかで着られる気楽なジャケットの需要があるようなので、
さらっと着られてカジュアルな雰囲気だけど一応ジャケット…というのは
あるとなかなか重宝するのではないでしょうか?

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初めて麻のジャケットを仕立ててみようという方も、
他店で仕立てて上手くいかなかったという方の、
今期は是非ファイブワンで素敵なジャケットを仕立てて下さい。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

ファイブワン大阪本店 中村

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