こんにちは

9月ももう終盤ということでいよいよ秋めいてまいりました。

この時期は毎週新しく入荷してきた生地のご紹介が多くになりますので、
本日は生地ではなく新入荷のレザーのご紹介です。

本日ご紹介するのは、イタリアはブレターニャ社のレザー、「アリゾナ」です。

まずはブレターニャ社のご紹介からです。
「ブレターニャ」と言われてピンとくる方は相当なレザー好き、
あるいはお財布好きではないでしょうか？

ブレターニャ社はトスカーナ州・サンタクローチェに位置する小さな村
「ポンテ・ア・エゴラ」にあるタンナーです。
正確には「Conceria la Bretagna（コンチェリア ラ ブレターニャ）」ですので
「ブレターニャ皮なめし工場」という感じでしょうか。
イタリアの会社なのに名前にフランスの地名が入っているのは、
同社が創業同時から原皮をフランスのブルターニュ地方から
多く仕入れている所からきているようです。

オリーブやミモザのから抽出したタンニン成分の液体層に3～4カ月程漬け込み
革に十分タンニン成分を含ませ鞣したタンニン鞣しと
トスカーナ州に古来より受け継がれる「バゲッタ製法」を取り入れた
丁寧な革作りが評価されています。

バゲッタ製法とは回転式の太鼓に鞣した革を入れ、
太鼓を回すことにより、革を自然にもみ込むことで柔らかくします。
この際に革に浸透するのに時間のかかる「牛脂」をあえて使うことで、
オイルが抜けにくい丈夫なレザーになります。
またもみ込まれた時に自然にシボが革に施され、この製法独特の雰囲気が作られます。
その為安いレザーに型押しした物とは使って行く上での変化が全く変わります。

革の厚みは1.8㎜前後と通常紳士靴で使用するもの（1.5～1.6㎜）より厚み
が有り、しなやかで足馴染みの革です。

オーダーシューズでカジュアルなレザーに挑戦してみたかったという方も、
丈夫で柔らかいレザーを探していたという方も、
ぜひ店頭でレザーに触れてみて下さいね。

気になった方は是非お近くのファイブワンまで。

ご来店心よりお待ちしております。

ファイブワン大阪本店　中村