1921年、当時英国マーチャントの聖地であったロンドン ゴールデンスクエアでハーバート・スミスとクロード・グラハムによって創業されたスミス ウーレンズ。その後輸出にも力を入れ、その英国クラシックなしっかりしたボディーとやわらかな肌触りの生地は世界中のエグゼクティブを魅了し続けています。
ヴィクトリア女王の即位と同じく、1837年創業の老舗マーチャント。イギリスの鉄道網の発展とともに、自社一貫生産の"MOON"という名は広まっていきました。
創業者のアブラハム・ムーンの死後も、こだわりの一貫生産は守られ続け、現在もツイード本来の人の手のような温かみのある生地を織り続けています。
1899年創業英国ハダースフィールドに位置する英国高級紳士服地の専業メーカー。その前身の会社は1500年代創業とも言われている老舗です。また世界で初めて純粋なSuper 120's、Super 150'sの品質を創出したメーカーとして世界的に知られています。ピュアカシミアシーリーズはその長い歴史と品質の優美でいて芸術的な生産技術に裏打ちされたローバックの最高級コレクションです。
「洗練された英国らしさ」を守り続ける、1807年創業の指折りの老舗マーチャント。いつの時代でも着られる伝統的な物から、"COLOUR STORY"や"AURORA"のような大胆な色展開のブックまで、あらゆる生地を織り、常に時代のニーズに応える大胆さと斬新さ、そして堅実さを併せ持つ、英国を代表するブランドです。
英国が誇る老舗ブランドであるジョン クーパー。創業者のジョンクーパーが当時自社の生地を半年間も屋根の上に広げ、色落ちが無いことを実証したという有名な逸話もあるほどにその品質には誇りを持っています。
こういった「ジョン・クーパー&サン」社の服地の色柄や品質へのこだわりや思いは今日でも変わることなく固く守りつづけられています。こうした長い歴史や守り続けている伝統が世界中の名士たちから絶賛され、認められ続ける所以なのです。
日本語で「水鳥の羽」という意味のLARUS'という名前を掲げたテーラーが前身のラルスミアーニ社。当時より品質へのこだわりには定評がありました。
現在、コットン生地を生産するミルとしてはイタリア国内では最大手にまで成長。世界でもその知名度は頭一つ抜けています。
そんなラルスミアーニのコットンバンチブックは、しなやかでストレッチ性のあるものから戦時中に使われていた生地の復刻ものまで膨大なコットン生地を集約。ラルスミアーニのコットンへの情熱が詰まったブックになっています。
英国王室御用達・ロイヤルワラントを保持する、イギリスは西ヨークシャー州の名門ミルです。
今ではすっかり浸透した「フレスコ」生地を世界で初めて世に出したメーカーでもあり、本来フレスコというとハーディーミニスのハイツイスト生地のことを指します。
またフレスコだけでなく、合物スーツ地、ジャケット地、コート地と全てのアイテムで高い品質の生地をコレクションしており、そのほとんどを英国生地の名産地・ハダースフィールドで今なお生み出し続けています。
1836年創業の英国を代表する老舗マーチャント。今ではすっかり定着している「バンチブック」を最初に使い始めたことでも知られています。
扱う生地は多岐にわたり、ウールはもちろん、リネンやシルク、カシミヤやビキューナなどの高級素材までラインナップするコレクションの多さがホーランド&シェリーの大きな魅力です。
昨今では独自開発した超極細化学繊維であるTeclana(テクラナ)を使用した高級機能性服地も手掛けており、今もなお最前線に君臨する英国マーチャントと言えます。
1956年イタリア・ボローニャにて創業した、老舗テキスタイルマーチャントです。ドラッパーズの生地セレクションは、軽快でありながらも仕立て映えすることから、多くのテーラー、そして洒落者から信頼を集めています。
さらに、シーズン毎に刷新される“LOLLI SUGGESTION”では、現2代目であるLOLLI氏自らが選ぶ「そのとき一番ベストであるもの」が提案されています。
1947年創業のカントリー服地専門の商社です。厳しい環境で暮らす英国原産のチェヴィオット種の羊毛を使った生地は創業当時と変わらない伝統的な手法で生産されています。
厳しい気候の中で育った羊の毛は強くて暖かく、冬のカントリーシーンには欠かせない生地となっています。
ハリス・ツイードは、スコットランド原産ウール100%です。10年以上の長きに亘り着用することも可能で、着続けることで出てくるアジも人気の理由の一つ。
全ての服地はハリス・ツイード協会により厳しくチェックされ、協会の品質基準を満たした服地にのみ、有名なオーブマークとシリアルナンバーが入った織ネームが与えられます。
ピアチェンツァの毛織物の伝統の歴史は1600年代にまで遡り、世界最古と言われています。ピアチェンツァ家はカシミアをはじめとしたトップクオリティの素材を得意とし、そこで培われた技術、厳格な品質管理から生み出される製品は世界的にも高い評価を得ています。
フォックス・ブラザーズはイングランド・サマセットを本拠とし、1772年の創業は英国でも最も旧い毛織業の1つであり、「フランネルの代名詞」として名高いミルです。そもそも「フランネル」という名前は開発元である同社の商標であり、その抜群のコシを持つ唯一無二のフランネル生地は、今も昔もオリジンであり続けています。
その生地の魅力からウインザー公、チャーチル、ケーリー・グラントなどのウェル・ドレッサーに愛用されてきました。
1920年、イタリア・ナポリにて創業した伝統あるマーチャント。ナポリには実に多くのサルト(テーラー)や縫製工房があり、そのほとんどに生地を提供していることでも知られます。その生地はナポリの匂いを感じさせる鮮やかな色や柄を中心に、スーツ、ジャケットなど約600種類もコレクションされています。
1920年創業。ナポリの地に設立された名門マーチャントブランドです。アリストンコレクションのスーツ地は、イタリア・ビエラ地区で最高級服地を生産しているメーカーより、ほどよい光沢感があるSUPER130‘ウールを使用し若々しい感性により織り上げられ他に類を見ない素晴らしいコレクションになっています。ジャケット素材についても、従来のオーダー紳士服では考えられないファッショナブルで斬新なコレク ションをラインナップ。また、アリストンとしてさまざまなスタイリングを提案し、上質な素材とともに、モダンな薫りが漂うスーツスタイルを提供しています。
高級紳士服地の聖地として名高いハダースフィールドで1949年に創業された服地メーカー。産業革命以降受け継がれてきた伝統的な生産技術を大切にしつつ、最新のイタリアのトレンドをミックスした生地が大きな魅力です。毎シーズン刷新されるバンチブックからは、メンズドレスシーンの変化の機微を感じ取ることができ、様々なセレクトショップ、テーラーから高い信頼を得ています。
1936年創業。イタリア・ビエラに拠点を構えるテキスタイルメーカーカノニコは高品質・細番手の高級ウールを提供し、イタリアで信頼あるブランドとして大変人気があります。VBC社は1963年に現在の社長である“LUCIANO BARBERIS CANONICO”の父である“VITALE”により設立され、従業員約250名を超える分業制の発達したビエラ地方では突出した規模を誇る大手一貫紡です。同社の売上比率はイタリア国内約25%で残り75%は輸出されており、主要輸出国としてドイツ、アメリカ、フランス、香港、日本というように、まさに世界中で愛用されているブランドです。
1924年創業。イタリア国内でも、その格式は最高位のもので、特にウールはオーストラリアのタスマニア島原産の羊毛から織り上げる「タスマニアン」は1960年代に発表さ れた後長年に渡り世界中で評価されています。 一方で、ロロ・ピアーナ自らもプレタポルテコレクションを展開しています。特に世界中の女性から、ロロ・ピアーナ社のレディースコレクションは高い支持を受けてます。
1910年北イタリアで創業したイタリアを代表する服地メーカーで、ハイエンドとしてのこだわりは糸にまで及びます。糸の強度・密度・色・長さなど細さだけでなく糸そのものの性質まで見極め選定。
そしてクリンプという生地の弾力性・耐久性を生み出す手法を用いることで柔らかくそれでいて型崩れのしにくい生地が生み出されているのです。
そのしなやかでいて独特の「ヌメリ」のある生地は他では味わうことのできない着心地をもたらしてくれるでしょう。
また業界で初めて服地の耳にブランドネームを施し、品質の保証をしたことでも有名です。
1974年創業のカルロバルベラ社。同社の製品は16/18ミクロンという細さの"SUPERIOR"(スーペリア)と呼ばれるオーストラリア原産の羊毛と、中国のモンゴル原産の高品質のカシミヤのみで生産されています。 また糸を地下倉庫で寝かしているのは有名な話ですが、年間を通して気温は7度、湿度は75%に維持された倉庫でバルベラの糸へと変化していきます。その糸からつくられるバルベラの生地は"第2の肌"と呼ばれています。
1842年創業。歴史を持つ世界を代表するフランスの服地マーチャント。フレンチ エレガンスとブリティッスタッチを兼ね備え、近年では「Amadeus」シリーズをはじめ光沢感に富んだ美しい服地に高い人気があります。日本へは90年以上前より長きに渡り、ビスポークテーラーに愛用され「Sportex」や「Tonik」といった伝統と最新技術に富んだ独自の高品質な英国服地を提供しています。
1963年創業。トレードマークの赤いバンチで展開されるその高品質かつ豊富な服地コレクションは、世界中の名門テーラー、オーダーサロンで取り扱われ、欧州の王侯貴族をはじめとした世界中のVIPから愛されてきました。「最上級の原毛のみが、最高級の服地を作り上げる」という哲学のもと最上の原毛のみを使用し、仕上げに至るまで全ての工程に於いて妥協を排して生み出される服地の数々は、実際に縫製に携わるプロフェッショナル達から絶対的な信頼がある。
1903年創業。イタリア・ビエラ地方「ガルディア・タリア」として当初より、SUPER120から150使いのウール・カシミア・シルクなどを使用した高級素材しか生産しないことがポリシーの最高級服地メーカーです。世界30ヵ国以上に販路を拡大し、イタリアを代表する高級プレタブランドにも生地を提供しており、顧客のニーズに合わせ、シーズン毎にコットン・リネン・シルク・バンブー といったユニークな織物を加えた色彩豊かな高番手ウールのコレクションを発表し続 けています。
1915年に創業したBrown&Sons.(現在のALFRED BROWN社)が展開する英国生地ブランド。英国生地らしいしっかりとした打ち込みが生むハリ感と、上品且つ妖艶ともいえる光沢を併せ持つ生地が得意です。母体のアルフレッドブラウン社はサッカーイングランド代表のスーツ生地を提供したことでも有名です。
1819年創業。イギリス・ウェストヨークシャー州で、200年を迎えた英国テキスタイル産業を代表する生地メーカーです。熟練のクラフトマンシップによるラグジュアリーな糸使いにより 素晴らしい色合いと配色。そして、英国スーツ伝統の力強いハリがありながら、ソフトな質感が特徴です。
「MADE IN ENGLAND BY JOHN FOSTER」 このラベルは文字通りの意味と、運に任せるのではない製造者により支えられてきた生地の品質証明でもあります。
トレーニョは1900年にイタリア最高級素材メーカー、ロロピアーナ社が一流デザイ ナーブランド向けに設立した紡績メーカーで、世界的には超有名メーカーとして知られています。
遊び心とまとまりのある柄、華やかな色味、しなやかさと実用性といった、ビジネスマンの欲しいところに手が届く生地のラインナップがトレーニョの大きな魅力です。
1883年創業。英国服地の聖地ウエストヨークシャーのハダスフィールドの名門ミルで、現在ではイタリアのトップブランドをはじめ、世界中からのオーダーが入る。高い品質を保持する為、時間と手間のかかる伝統工法による少量生産にこだわり 続ける同社は、ウェットフィニッシングに同社の横を流れるホルム川の軟水を使用していることでも有名です。生産効率より、品質を追求するこだわりは、英国の名門ミルの美徳と言えますが、テイラー&ロッヂは紛れもなくその代表格です。
1938年創業。ベルギー・ブリュッセルに創設された世界的マーチャント。 各国の首脳や世界中のVIPから愛用される服地としても知られ、常に最高級の服地作りを追求し、他のブランドとは異なる最高級服地ブランドに相応しいハイクオリティー なコレクションを取り揃えています。
ウィリアムハルステッドといえばモヘアといわれるほどウール&モヘアの混紡生地を得意とする1875年創業の英国を代表するミル。長い間守られている質実剛健なモノづくりは長い歴史のある英国で愛されている理由の一つです。
1950年創業の生地メーカー。糸の紡績から一貫生産しており、特にリネンを使ったジャケット生地は世界から高く評価されています。
イタリア生地らしいタッチと発色の良さは、イタリアのみならず日本でも人気のあるメーカーです。
1952年、生地の産地として有名な北イタリアはビエラにて創業。イタリアンファブリックの特徴であるしなやかさと光沢感に加え、ハリコシもあり耐久性にも優れているマルラーネの生地はその高いコストパフォーマンスから多くのビジネスマンに愛され、昨今の機能性生地の人気を牽引しています。
その美しい光沢と優しい肌触りから、「世界最高のリネンファブリック」と呼ばれる生地を織るスペンスブライソン。全てのアイリッシュリネンの総織元といわれる1891年創業の生地メーカーです。1928年に設立されたアイリッシュリネンギルドと技術を培った本物のスペンスブライソンの麻生地はまさに一生モノ。着込むごとに柔らかくなり身体に馴染んでいきます。アイリッシュリネンでお仕立てをお考えの方は是非。
1899年創業。英国ハダースフィールドの老舗ミルであるサヴィル・クリフォード。名門ミルや一流マーチャントとの関わりも深く、英国の伝統と独創性を引き継いでいます。近年ではスキャバル傘下となり、最新のミル(織工場)設備と共に同社の若手 デザイナーを採用するなど、現在注目のミルです。
1782年にイングランドはストラウドで設立された英国でも指折りの長い歴史を持つミルです。かつてロールスロイスの内装にフランネル生地が使われたことで一躍有名になりました。
数あるコレクションのなかでも、ジェイコブス、シェットランド、ウェルシュブラックなどの英国羊毛の天然カラーの糸を生産しており、紡績や織りの工程には染料や科学物質は使用せず、仕上げ工程でも天然石けんを使うなど世界的に見ても先進的なエコロジー、サステイナビリティを実践しています。英国らしい風合いでいながら程よく都会的な生地は日本のビジネスシーン、カジュアルシーンなど幅広くカバーする現在最注目のブランドです。
1868年「BLENCKHOLM&RICHARDSON LTD」としてツィードの発祥地HAWICKに設立。スコットランドの歴史、ツイードの歴史を重んじ、100年以上もサポートバンチとして供給されている3バンチ“KIRKTON”“TEVIOT”"ETTRICK”全109色で、現在も同じ品質を保ちながらツイードの伝統を引き継いでいます。
1973年、ビエラで創業。毛羽を伏せ滑らかにならした糸=コンパクトヤーンをいち早く紡績したことでも知られる伊の実力派です。
オーストラリア産メリノウールを厳選し自社一貫生産することで安定した品質の生地を世界中のテーラーに供給しています。
昨今はナノテクノロジー分野にも注力し、快適性能に優れる先進的な生地の開発を進める一方で、スーパー値の高いラグジュアリーな生地も生産しています。
1948年創業のイタリア、ビエラ地方を拠点にする毛織物メーカー。カシミア本来の優雅さを余すところなく生地に反映させる技術を持ち、またそれを自社のイタリア職人たちが継承していくことで生み出される生地はイタリアらしい色味を目を惹きます。創業より現状に甘んじることなく、常に進化を遂げているガッティは現在でも多くのクチュールやブランドからも根強い信頼を得続けているのです。