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【2024AW新入荷生地】 ESCORIAL(エスコリアル)|FIVEONE大阪本店

こんにちは

本日は10月19日。
気づけば10月も半ばです。

忙しさにかまけてすっかり更新のペースが落ちてしまっておりましたが、
今日こそは今シーズン入荷してきた素敵な生地をご紹介させて頂きたいと思います。

本日ご紹介するのは「王族の生地」エスコリアルです。

6年ほど前に少しだけ扱うことができまして、
その時にも大変好評を頂いた生地でしたが、
今年からまたお仕立てできるようになりました。
(その頃よりお値段はかなり上がってしまいましたが…)

エスコリアルとは16世紀、スペインがその栄華を極めていた時代にスペイン王族にのみ
独占的に使用が許されていた特別な羊(から織った織物)を言います。
名前は飼育されていたのが「エスコリアル修道院」だったことに由来します。

スペイン王族だけに使用が許され特別に飼育されていたことが災いし、
スペインの没落、英国帝国の誕生と共にいつの間にか歴史の影からひっそりと
その姿を消してしまったため、長らく幻の生地と言われておりました。

エスコリアル純血種はスペイン国内ではその後見つからず、
長らく絶滅したものと考えられていましたが、19世紀の初頭、
なんとスコットランドの牧場で見つかります。
よくよく調べてみると16世紀の時代にスペイン王族から数頭寄贈されていた
エスコリアル純血種の子孫が残っていたのです。
希少性、純血種保護の観点から現在ではごく少数のミルの組合によって
独占的に管理、生産されております。

年間の生産量はわずか20~30t程度。
これはカシミヤの生産量の1%以下の数量であり、
この点からも希少性がお分かり頂けるかと思います。

ただ希少なだけではなく、「王族の生地」と言うだけのクオリティもしっかり備えております。

一般的なカシミヤの繊維が14.5μ~16.5μほどと言われますが、
エスコリアルはそれよりもさらに細い繊維なのです。
そんなエスコリアルの生地の極上の光沢と滑りはそれだけで大変ラグジュアリーですが、
同時にハリがあるのが他の極細繊維の生地との違いかと思います。
英国の老舗ミルでのみ織られる為、原毛をしっかり使われおり「仕立て映え」がきちんと
意識されております。
このハリが、シワに強くするだけでなくオーダースーツ独特の立体感を生み出すのに
重要な要素になります。

繊細すぎる生地はなかなか立体感が出づらく、
なんとなく抑揚に欠けるスーツになりがちですが、
柔らかいのにハリがあるエスコリアルなら心配はありません。
きっとオーダースーツの醍醐味を感じて頂けるはずです。
300g弱~500g強まで目付の幅も広くご用意がありますので、
是非理想の質感をじっくり探して下さい。

こちらはワンマークだけの6PLY!
柔らかいのにコシを備えた質感で、誰もが一度は考えてしまう
「最高のソリッドスーツを仕立てたい」という想いを叶える1着に
なりえる生地ではないでしょうか。

気になった生地が見つかった方は是非お近くのファイブワンまで。

最後になりますがコートフェアもあと10日ほどとなります。
後半は駆け込みでのご予約が増えますので
ご検討頂いているかたは早めのご予約をお願い致します。

詳細はこちら

皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ファイブワン大阪本店 中村

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