オーダースーツは「型紙」のクオリティーで決まる
こんにちは。ファイブワンファクトリー河原です。
先日のお盆の連休を利用して、極秘に勉強会を行いました。各個人が採寸をし、その寸法をもとに、一から型紙を引くというサビルロウスタイルです。
「オーダースーツ」を極める若手には貴重な経験の第一歩です。
現在、洋服の多くはCAD(コンピューター)で型紙を引く事がメインになっております。しかし、特にオーダースーツで大事なのは、お客様の身体を意識し、実物大の大きさで、型紙を引く事が重要だと思います。
採寸では、お客様の体の寸法を計り、自分の手でお客様の身体にさわり、肉の付き方、骨のはりだしを手の感覚で覚えます。
なぜ身体をさわるのかと言うと、型紙を引く時に、寸法だけではなく、お客様の身体を意識した上で線を引かないといけないからです。特に背中心は、肩甲骨などやっかいなものが多いです。人によって、左右で違う事もよくあります。
型紙を引く時、背中心、脇などのカーブは鉛チャコを使い、フリーハンドで引きます。今まで、フリーハンドでカーブを引いた事もない上、着用する人の身体を意識して引く線です。何度も引きなおし、1本の線に30分かかりました。たった1本の線でお客様の身体を表現する事になります。1本の線のクオリティーが服の良し悪しを決めると言っても良いと思います。
お客様を採寸し、実物大の型紙を引く。縫製のくせとりを理解し、骨のつき方、筋肉の動き、つき方を把握する。そうして引いた型紙にはそのお客様のための補正が表れます。ここまで出来てパタンナーではないでしょうか?コンピューターだけでなく、自分自身の手でお客様の身体を触って、引く線は既製服にはないものになると思います。
大切なのは一本の線のクオリティーだと思います。
ファイブワンのパタンナーは理想の線を追い求めて、常に研究、勉強をしております。
ファイブワンでは、フィッターを育成する講習会を開催しています。
特に人気のコースが体型補正・特殊体型補正です!
百貨店のオーダーサロンで人気の高いイージーオーダーは、日本が生んだスーツ文化です。
イージーという名前から簡単にというイメージもありますが、実はとても優秀なシステムで昨今は、フルオーダーに近いご要望に対応が可能です!!!
お客様の体型を採寸ンする個所も最大で40カ所以上です。
一般的にレディーメイドのスーツを購入すると、袖丈の詰め出ししかできませんが、
ファイブワンではイージーオーダーのスーツ(上着)なら、着丈・肩幅・上胴・中胴・ケマワシ・袖丈・アームホール・袖筒幅を採寸により最適に選択することが可能です。
これは、他社との違いとして、ファイブワン・ファクトリーはサビルロウを研究しCADに入力する型紙のポイント数値を自動化しており、お客様一人一人の型紙を、職人が手で引くラインと同等以上の精度で作成することが可能となっております。
次に、ストライプや格子柄を柄合わせして手裁断という工程に進みます。
※注意 無地の生地であれば、CADから自動でCAM裁断が可能です。
こうした、ファイブワン独自のシステムは、当社顧問であり現役の井関先生が40年以上の経験から開発したシステムにより実現しておりますが、すべてをシステムで行うという事ではなく、まず自分の手で型紙を引きその線を学び、そのうえでシステムを使いこなすという努力が必要だと考えております。
サビルロウで仕立てるスーツと同等以上のものが36万円で。ファイブワンのスーツがリーズナブルでお買い求めやすくなっているのは、そのような先人の知恵と努力があるからなのです。
※1960年代にサビルロウで作られたパンツ
ファイブワン直営店では、現在 HOLLAND&SHERRY(ホーランドアンドシェリー)とDORMEUL(ドーメル)でオーダースーツフェアを開催中です。
詳しくは、ファイブワン公式ホームページをご覧ください。
ファイブワン・ファクトリー公式ホームページ
問い合わせ先:ファイブワン銀座本店、ファイブワン大阪店、ファイブワン神戸店