REGENCY
こんにちは
本日は11月13日。
11月ももうすぐ折り返しになり、年末まで50日を切っております。
生地やデザインによっては年内に納品が難しいものも出てきておりますので、
ご入用の方はお早めにご来店下さい。
さて、毎年好評を頂いておりますスリーピースフェアですが、
この機会に初めてスルーピースを仕立ててみたいけどどんな生地が良いか
イメージがわかないという方のために、本日は是非スリーピースでお仕立て頂きたい
おススメの生地をご紹介致します。
本日ご紹介するのは英国、ハリソンズの「REGENCY」でございます。
ハリソンズのコレクションは名前がお洒落過ぎて内容が想像つかない物が多いのですが、
「REGENCY」も日本語にすると”摂政政治”ですので御多分に洩れず
イメージがわきづらいかと思います。
「摂政政治っぽい生地」をご想像頂くために、少しだけイギリス史のお話です。
1741年に即位したジョージ一世から英国の君主はジョージ二世、三世、四世と続きます。
英国生まれでなかったこともあり、4人ともあまり人気のあったわけではありませんでしたが、
特に女性関係のスキャンダルで名をはせたのがジョージ四世でした。
父親のジョージ三世が精神に異常をきたしてしまったため、
1811年からプリンス・リージェント(摂政)として
代理を務めたのですがこの時代のことを俗に摂政時代、リージェンシーと呼びます。
ジョージ四世の教育係は彼が15歳の頃、「皇太子殿下はヨーロッパ一の洗練された紳士、
あるいは札付きの悪党、またあるいはその両方になられることでしょう」という
予言を残したと言われ、実際その通りになりました。
ジョージ4世は洗練された趣味にも理解を示す一方で怠惰で官能的な快楽を求め、
数々の愛人と情事を重ねていきました。
そんなわけでリージェンシーという言葉から連想されるのは女遊びや賭博、
飲酒などの娯楽に明け暮れる貴族の伊達男、つまりはプリンス・リージェントと
そのとりまき達のイメージのようです。
華やかながら悪名高いジョージ四世の治世が終わると、その反動からか
禁欲的で地味ながらリスペクタブルなヴィクトリア女王の時代になるのですが
これはまた別のお話です。
少し前に流行った「チョイ悪おやじ」の英国版というと少し軽過ぎる気もしますが、
王室に出入りする一流の紳士達の気高さに、ちょっと毒気や色気を纏わせたイメージこそ
ハリソンズのリージェンシーの生地のテーマではなかろうかと思います。
3シーズン着用可能な絶妙なウェイトと程よい光沢が効いた色気ある生地は、
厳選されたメリノウールを経緯双糸で織られておりしっかりとしたコシがあります。
スリーピースで仕立てる際はフロント釦を開けて着用することが多いかと思いますが、
ハリコシのある生地のおかげで釦を留めなくてもシルエットがとても綺麗に出てくれます。
ファイブワンのアイロンワークで柔らかい表情に仕立てるも良し、
英国っぽくパリっと仕立てるも良し、リージェント達の色気を表現するのも、
貴族階級の上品さや気品を表現するのもお客様のお好み次第でございます。
生地にはそこまでこだわりがなくても、全体としてカッコイイスーツにしたいという方には
まず見て頂きたいお勧めのコレクションです。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。
ファイブワン大阪本店 中村
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