綿で仕立てました | FIVEONE銀座本店
銀座店の深澤です。
こんな説明書きを見て、ずっと欲しかったSPINKER DRILL。
自分にとって実利はありませんが、ストーリーのある生地はついつい贔屓目で見てしまいます。
綿の生地は色々なメーカーでつくられていますが、見た目としても艶が無く枯れた雰囲気であることが私としては魅力的でした。避暑を意図してつくられた生地と考えるやや厚手にも感じますが、手触りは柔らかさのある生地です。
今シーズンも既にご注文を頂いており、先月のフェアではリネンのシャツに合わせたサマールックの組下として、つい先日は麻のジャケットに質感を合わせるトラウザーズとして。
枯れた質感は自然体で涼をとるのに一役買ってくれそうです。
私も念願を叶え、仕立てました。
店長は”ワーカーズブルー”と洒落た表現をしていて、そう言われてしまうとそれにしか見えなくなってしまったので、少しワークジャケットを模したような出来上がりを考えました。
胸ポケットを無くして、ダブルの打ち合わせは左右反対でも違和感なしです。
ワークジャケットは誰でも間違いなく着られるように(着用)方法論を廃した洋服、と思える面もあるので、打ち合わせが逆になっても間違いではないジャケットという事でつくってもらいました。
トリプルステッチを入れて…といきたいところですが、さすがにくどいかなと思いましたので今回はダブルステッチで。
必要ないもの(機能を持たないもの)を簡略化していくと考えると袖口は筒型にしてしまってもよいのですが、手元が汚れるようなリアル肉体労働はしませんので、しないであろう腕まくりに備えて1つだけの釦にしました。
これなら釦を外して着ても気恥ずかしくなく、自分としては気分も変わり、案外気に入りました。
4月末に仕立て上がりましたので2カ月程度、期間としては長くはありませんが、既に少しずつ育ってきました。色あせて、生地の雰囲気の変化を楽しみに、楽しんで着込んでいきたいと思います。
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