シューツリー、使っていますか?
こんにちは。
銀座店の米山です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
10月中頃、弾丸で北海道に行ってきたのですが、もうすでに紅葉が始まっていました。
とても過ごしやすい気候ですねやはり。
もう、12度~20度くらいが年間の300日くらいならいいのになと思います…
という話は置いておいて、シューツリーは皆さま使っておりますでしょうか。
靴とシューツリーはセットです。
というわけで、今回はシューツリーについてのあれやこれやを書いていきます。
シューツリー
シューキーパーの種類で、木製のものをシューツリーと言います。
シューツリーの使用を習慣にするだけで革靴の寿命は長くなるので、
そういえば使ってない…という人は是非買ってみて下さい。
そもそも何のために使うのか
シューツリーは主に革靴の形状維持が目的です。
アウトソールの反り過ぎや、屈曲によるシワの軽減などに非常に有効です。
前後を伸ばす二本のバネと、甲巾に効くバネがあります。
このタイプがおすすめです。
シワを放置しているとひび割れの原因にもなります。
お手入れの際にシューツリーを入れることで靴の甲部のシワを伸ばすことができ、
シワの溝の細かいところまでしっかりとクリームを塗ることができます。
木製である理由
成人は一日にコップ半分~1杯分の汗を足からかいていると言われています。
革靴には湿気を逃がしてくれる特性があるので実際そんなに汗をかいている実感はないのだそう。
そんな革靴ですから、使用後は乾かしたいところではあります。
しかしプラスチック製のシューキーパーですと、その特性を殺してしまうため、乾きにくくなってしまう…
そこで木製の出番です。
木で出来ているので、木材本来の吸湿性が備わっているため、プラスチック製に比べ、革の呼吸を阻害しにくく、さらには殺菌効果もあります。
とくに店舗でご用意しているものはレッドシダーという木材を使ったもので、殺菌の他に防虫、防カビといった特徴もあり、木材ならではのいい香りもします。
このレッドシダーのシューキーパーは比較的安価で手に入るというのも大きい魅力かと思います。
中にはニスを塗ることで表面をきれいにしているシューツリーもありますが、極力ニスを使っていないものを選びましょう。
木の表面に膜を作るニス系の塗料は、せっかくの吸湿性を損なってしまいます。
シューツリーはいつ入れる?
先程までの話しだと、乾いてから入れるのだろうなと思う方もいるでしょうし、
乾いてから入れるのがセオリーだという方もいらっしゃるでしょう。
あくまで私個人の話しですが、帰ったらすぐに入れています。
なぜかというと、革だけでなくシャツなどの布地にも言えることですが、
「濡れた状態から乾いていく過程で変形が起こる」からです。
つまり型崩れは乾かしている間に起こってしまうわけなんですね。
私がプラスチックのものを極端に好まない理由はここにあります。
「乾かしたいけど型崩れはヤダ」という私のわがままを聞いてくれるのが、
木製のシューキーパーなのです。