加工革のあれこれ
こんにちは
雨が降ったりやんだり、毎朝靴の選択が悩ましい日が続きます。
こんな時に活躍してくれるのがスエード靴。
雨に強くメンテナンスが簡単ということで、以前ファイブワンのブログでもご紹介致しました。
もともとはスーツに合わせるのはご法度とされてたそうですが、
稀代のウェルドレッサー、ウインザー公がストライプのスーツに合わせて履いたことから
一般にも広まった…という話もございます。
色味やデザインに気を付ければ、ビジネスシーンでも十分取り入れて頂ける靴かと思いますので、
お持ちでない方は是非一足お試し頂ければと思います。
ちなみにファイブワンには起毛した加工革として、
スエード、ベロア、ヌバックという三種類をご用意しておりますが、
なかなか違いがわかりづらく、混同されている方も多いのでご案内させて頂きます。
まず、こちらがスエードです。
スエードは革の床面(革の裏側、体に付いていた側なので肉面ともいいます)を
サンドペーパーで毛羽立たせて起毛させたものです。
毛足が短く柔らかいものほど上質とされます。
素材は仔牛、ヤギ、ヒツジなど比較的柔らかい革です。
続いてベロアです。
ベロアも同じく床面を起毛させたものですが、スエードよりも粗くて毛足が長いのが特徴です。
ベロアは成牛等、比較的繊維の荒い革を使った物を加工します。
最後にヌバックですが、こちらは革の銀面(革の表側)を起毛させて作ります。
毛足が短く、きめ細やかな表情です。
希少な牡鹿の革(バックスキン)に似ている表情であるため、
新しいバックスキン→neobuck→nubuckと呼ばれるようになったとされています。
それぞれ微妙に素材の違いがありますので、
ゆっくりみて、触れながらご検討頂ければと思います。
皆様のご来店、お待ちしております。