“The cream of the crops”
“The cream of crops”
慣用句的な表現で、「最高のもの」「これ以上はないもの」という意味があります。
各生地メーカーには、それぞれの技術の粋を集めた最上位のコレクションが用意されています。
●Holland & Sherry “CASHIQUE”
super160’s WOOL & CASHMERE,SILK
●Loro Piana “ROYAL WISH”
Super160’s WOOL & SILK
●DORMEUIL “15 point 7”
Super160’s WOOL 100%
●TALLIA DI DELFINO “Summer Timeless”
Super160’s WOOL 100%
これらの、より繊細になる生地に対しては、ほかの生地と同じようなテーラリングをしては良いものができません。
ファクトリーでは、縫製やアイロンにおいて、画一的な作業ではなく、目の前にある生地に対して「適切な」作業を考え、制作しています。
たとえば、ジャケットの顔となるラペル。
襟はカーブしているため、前にくる見返し側(図①)の距離を身頃側(図②)よりも長くとらないとキレイなロールが出ません。
しかし、英国製のヘビー・オンスのウーステッドと、Super170’sのウーステッド、それらを同じように作ってしまうとどうなるでしょうか。
アイロンの入り方の違いから裏表の距離が合わず、生地にはフクれやボコつきが出てしまいます。
「どれくらい長くとるか」は生地によって違うのです。そしてそれらは、生地と対峙している職人たちの腕にかかっています。
こうした小さな積み重ねがあって、「FIVEONE製のスーツ」は出来上がるのです。
また、FIVEONEのスーツにさらなる創造性を求める方には、3つの「ハイクオリティ」のプランをご用意しております。
・「本襟がけ」
通常、地襟(カラークロスと襟芯をハ刺ししたもの)と上襟(表地)は身頃に取り付けたのち、クセ取り(アイロン)で立体的に仕上げています。
本襟がけとは、地襟を身頃に先に取り付け、肩傾斜や鎌寸法を考慮してから上襟を取り付けます。
そうすることで首から肩にかけてより自然な「ノボリ」がつき、首に吸い付くような着用感が得られます。
・「袖つけハンド」
身頃と袖の縫い付けを手縫いで仕上げます。
袖をつける際に、身頃に対するイセ量を確認し、調整しながらしつけ糸で仮留めします。
アイロンでイセを殺しこみ(多めにとった生地を馴染ませる作業をこう呼びます)、その後絹糸を使って手縫いで仕上げていきます。
半返しという縫い方でミシンよりも多く糸が入るため、腕を動かしたときにより運動を制限しない袖となります。
また、絹糸を使うことで、着用するたびに体に馴染む服になります。
・「ボタンホール手かがり」
ボタンホール、ラペルホールを絹糸を使って手縫いで作ります。
マシンのボタンホールにはない立体感と、手縫いならではの美しさ、味わい深さが生まれます。
皆様の”The cream of crops”を、FIVEONEでご用意できれば。